ネットワークコーポレーションは「スマートビルディングEXPO 2017」で、同社のトータルビルソリューション「iNBIS」を披露した。
ネットワークコーポレーションは「スマートビルディングEXPO 2017」(「住宅・都市イノベーション総合展2017」内、2017年12月13日〜15日、東京ビッグサイト)に出展し、ビル向けのトータルソリューション「iNBIS」を披露した。
iNBISは、ビルの照明や空調、衛生、セキュリティ、エネルギーなどの運用効率化を目的としたトータルソリューション。特長の1つが、照明や空調の運用効率化に必要となるスイッチやセンサーを、無線通信で接続できるようにしている点だ。これにより施工にかかる費用や時間を削減できる点を強みとしている。
今回のスマートビルディングEXPOでは、このiNBISの中核を担う統合コントローラーの新製品「BA-560」を展示。「ビル監視に必要な基本機能を標準化し、導入コストを削減するために構成したコントローラー」(同社)という。大型ビルの場合は統合サーバから基準階ごとの設置が目安となるが、中小ビルであればこのコントローラー自体を中央監視サーバとして利用できるレベルの機能を搭載した。
BA-560はWi-Fi、3G/LTEなどの無線通信に対応している他、150のプロトコルドライバーが実装されているのが特長となっている。Modbus、Lonworks、BACnet、OPCの他、国内外のPLCやMQTTまで、さまざまなプロトコルをサポートし、一元管理が行える。旧設備の通信を残しつつ、ビルの設備更新を段階的に行っていきたいという場合にも対応可能という。
ネットワークコーポレーションはこれまで、iNBISを「NBF大崎ビル(旧ソニーシティ大崎)」や「虎ノ門ヒルズ」などの大規模ビルに納入してきた実績がある。一方、今後の注力ターゲットとするのがバブル期に建設され設備更新時期を迎えている国内中小ビルだ。これまで採算面で導入が難しかった中小ビルでも、オープンなiNBISであれば費用対効果の見込める提案が可能として、開拓に注力する方針だ。
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