三菱電機ビルテクノサービスが、おてがるっくのようなクラウドを用いたサービスを展開するのは今回が初となる。同社の新村拓也氏は「当社はビル設備の工事やメンテナンスを中心に事業を展開してきたが、他社との差別化がなかなか難しい。付加価値のあるサービスを提供しなければということで、2015年くらいから検討を進めてきた」と語る。
付加価値サービスの1つとして、同社が提供しているのがビル設備運用システム「facima(ファシ―マ)」である。facimaは2009年から提供しているサービスだが、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)実現に向けた省エネ化に貢献するという。
30分ごとの電力を監視し、契約電力や顧客が設定した目標電力を超えないよう自動制御を行う機能の他、ビル全体の運営を効率化するBEMS(ビルエネルギーマネジメント)機能などを提供している。円グラフなど用途に応じたグラフ化も可能となっており、各種エネルギー使用量の把握や省エネ節電の分析に役立てることが可能だ。
今後もおてがるっくやfacimaのような、データを収集して“見える化”する付加価値サービスを検討しており、新村氏は「顧客の満足度向上につなげたい」とした。
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