三菱電機ビルテクノサービスは、中小規模ビル向けのセキュリティサービス「おてがるっく」の提供を2017年4月1日から開始した。監視カメラシステムと入退室管理システムを連携。これらの情報をクラウドにあげることで、スマートフォンやPCのWebブラウザから、いつでも監視カメラの映像や入退室情報を確認できるという。月額2000円(税別)から利用できるのが特長だ。
「いつでも」「どこでも」「簡単」「低価格」――。三菱電機ビルテクノサービスは、セキュリティサービス「おてがるっく」の提供を2017年4月1日から開始した。
同サービスはファシリティゲートウェイ(以下、FGW)を通して、三菱電機の監視カメラシステム「MELOOK 3」と、入退室管理システム「MELSAFETY-X」の連携を可能にする。これらの情報をクラウドに上げることで、スマートフォン(スマホ)やPCのWebブラウザから、いつでも監視カメラの映像や入退室情報を確認することができる。
三菱電機ビルテクノサービスの菅原豪氏は、開発の背景について「監視カメラや入退室管理システムを提供していた顧客から、監視カメラの映像を遠隔地から確認したい、入退室管理システムの権限変更をスマホから行えないかといった要望が多かった。これらの要求に応えたのが、このサービスとなる」と語る。
冒頭でも挙げたように、レコーダーに記録された監視カメラ映像を60秒分、日時指定をして見ることができる。カメラにいたずらされるといった異常発生時にはメールで通知し、前後30秒の映像を確認可能という。MELOOK 3はフルHD、30フレーム/秒(fps)で撮影できるため、スマートフォンからでも高画質な映像を見ることが可能である。
また入退室情報を確認できるだけでなく、入退室カードを誰かが紛失した場合でも、Webブラウザからすぐに権限の失効を行うこともできるとしている。
FGWからクラウドまでの通信は、LTEを推奨している。工事費がほとんど掛からず、手軽に設置可能なメリットがあるためだ。機器および保守料金は別途掛かるが、価格はFGW1台につき月額2000円(税別)*)。2017年度中に2000件の契約を目指す。
*)光回線利用の場合は、FGW1台につき月額4500円(税別)となる。
「監視カメラと入退室管理システムを統合して、1つのシステムから容易に管理できるサービスは他社にないと思っている。より高いセキュリティ性を実現できる。発表から約2カ月がたち、問い合わせや契約の件数も増えている」(菅原氏)
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