NECは、建設業向けSaaS型ERP「建設クラウド」で、小口工事を効率的に管理する機能を強化し、2027年4月に提供を開始する。入力項目を絞った専用画面や進捗状況を一覧できる機能を追加し、設備工事業などのバックオフィス業務の効率化を支援する。
日本電気(NEC)は2026年10月7日、建設業向けSaaS型ERP「建設クラウド」で、工事価格が少額で工事件数が多いが、通常工事と同様なレベルで原価管理を行う「小口工事」を効率的に管理する機能を強化し、2027年4月に提供すると発表した。設備工事業や専門工事業などのサブコン業界で課題となっていた件数の多い工事の登録や入力作業を簡易化し、バックオフィス業務の効率化を支援する。
建設クラウドは、総合建設業4社との共同研究を経て開発されたERPシステム。実行予算の策定から原価/出来高管理、収支予測、財務/管理会計、決算、請求/支払いに至るまで、工事原価管理から会計領域までのデータを一気通貫で管理できる。
NECはユーザー会や顧客へのインタビューを通じて現場の課題やニーズを把握し、サービス開発へフィードバックすることで継続的な機能強化に取り組んでいる。今回、10社へのインタビューを実施した結果、小口工事の管理で、「件数や入力項目の多さによる事務処理工数の増大」と「業務工程ごとの進捗確認に対するコミュニケーションコストの増加や画面の一覧性の低さ」という共通の課題が浮き彫りになった。
こうした課題を解決するため、主に2つの機能を強化する。1つは「小口工事向け簡易入力画面」の新設だ。原価管理上必要な最小限の項目に絞り込み、施主見積管理や少額工事契約管理、少額実行予算管理の専用画面を追加。件数が多い小口工事の特性に合わせ、工事登録や入力作業を大幅に簡易化する。
もう1つは「工事ステータス管理画面」。各工事の業務工程ごとのステータスを横断的に確認できる一覧画面を設け、「どの工事のどの業務が未処理状態にあるか」など、各工事の進捗状況をひと目で可視化する。状況把握の迅速化につながり、部門間のコミュニケーションコストの削減が実現する。
NECは今後も建設業界の課題や要望に応え、標準機能の拡充を進めてバックオフィス業務のさらなる生産性向上に貢献するとしている。
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