鴻池組は、独自のトンネル更新技術「Reライニング工法」をメタバース上で体験できる空間を構築し、一般公開した。利用者はアバターを操作しながら施工手順や設備の仕組みを自由に見学できる。
鴻池組は2026年7月15日、供用中の道路トンネルを通行止めにせず更新できる独自技術「Reライニング工法」をメタバース上で体験できる空間を構築し、一般公開した。
体験空間はファンタスティックモーションと共同で構築した。インターネット環境があれば場所や時間を問わず利用でき、利用者はアバターを操作しながら施工手順や設備の仕組みを自由に見学できる。iOS版とAndroid版のアプリを提供している。
専門技術者以外には理解が難しかったトンネル更新工事を、学生や一般の利用者にも分かりやすく伝えることで、建設業界への理解促進や将来の担い手育成、社会全体のインフラリテラシー向上への貢献を目指す。
Reライニング工法は、トンネルを供用しながら老朽化した覆工コンクリートを更新する技術だ。移動式プロテクタ内に一般車両を通行させつつ、上部で既設覆工コンクリートを15〜30センチの厚さで切削除去し、切削部分に覆工セントルを用いて内巻き覆工コンクリートを構築する。大規模なトンネル覆工コンクリートの打ち替えや補強を安全かつ高速に行える。
鴻池組は2022年に、メタバース技術の検証と活用を開始。2025年3月には、国登録有形文化財「鴻池組旧本店」や企業ミュージアムの展示コーナーを再現した「KONOIKE METAVERSE」を公開した。今回、この取り組みを発展させ、自社の中核技術の紹介/体験コンテンツとしてReライニング工法を選定した。
今後は順次、鴻池組が保有する施工技術やDX技術のメタバース化を進める。また、BIM/CIMモデル、点群データとの連携によるリアリティ向上や施工シミュレーション機能を追加し、教育や研修、遠隔協議にも活用できるプラットフォームへの発展を目指す。中長期的にはデジタルツインとの連携も視野に入れ、インフラの維持/更新を支えるデジタル基盤の構築を目指す。
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