フィーチャの図面解析AIが建築図面に対応 積算や実寸計測を自動化AI

フィーチャは、図面解析AI「Drawing-AI」の機能を拡張し、新たに建築図面への対応を開始した。窓や柱などを自動抽出するスマート積算機能などを実装し、検図工数を最大60%削減する。

» 2026年07月29日 10時00分 公開
[BUILT]

 フィーチャは2026年6月、図面解析AI「Drawing-AI」の機能を拡張し、新たに建築図面への対応を開始したと発表した。従来の回路図や金型図面と合わせて3分野をカバーし、積算や検図作業の大幅な工数削減を強力に支援する。

建築図面に対応、「スマート積算」や「実寸計測」を実装

「Drawing-AI」のデータ処理フロー 「Drawing-AI」のデータ処理フロー 出典:フィーチャプレスリリース

 建築図面向けには、窓やドア、柱などを自動抽出して数量や見積もり金額を算出する「スマート積算AI」、図面上で実寸を計測する「実寸計測AI」、部屋名や寸法、配置情報を構造化データとして抽出する「設備抽出AI」を実装した。積算や調達、見積もり、実寸計測いった煩雑な作業を大幅に効率化する。

建築図面機能例。AIによる拾い出し 建築図面機能例。AIによる拾い出し 出典:フィーチャプレスリリース
実寸計測AI 実寸計測AI 出典:フィーチャ Webサイト

 金型図面向けでは、従来の2D図面に加えて3D図面の解析に対応した。また、回路図や金型図面では、PDF形式の図面をDXFやEDFなどCAD編集可能な形式へ変換可能になった。AIが座標情報を保持したまま変換するため、CADデータとして再利用しやすい。

金型図面機能例 金型図面機能例 出典:フィーチャプレスリリース

 回路図と金型図面には比較機能も追加した。回路図では設計変更前後の図面を比較し、差分を自動検出して表示する。金型図面では複数の図面を重ね合わせて差分を抽出し、設計変更時の確認作業を効率化する。

 対応する図面は、電子回路図や電気図面、配線図、金型図面、部品設計図、機械図面、間取り図、建築図面、店舗図面など多岐にわたる。回路図では自然言語による図面検索や設計ミスの検知、金型図面では寸法漏れや面取り指示、注記漏れなどの自動検出にも応じる。

 フィーチャによると、PoC(概念実証)や実証実験では、検図業務の工数が30〜60%削減されたという。具体的には、作業期間を1〜2カ月短縮し、作業人月を4人月から2人月へ半減させる効果が確認されている。

 今後は、AIモデルの認識精度向上を進め、ERPシステムやCADソフトウェアとの連携を強化し、設計プロセス全体を支援するプラットフォームへ発展させる計画だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR
スポンサーからのお知らせPR
Pickup ContentsPR
あなたにおすすめの記事PR