建設業の1人当たり平均年収の推移は、2024年の前年比0.3%減から2025年には同4.8%増でプラスに転じ、全産業平均(3.5%増)を上回る増加率となった(図表3)。対2015年比でも建設業は約80万8000円増え、増加率は15.8%増と、全産業平均の12.1%増を上回っている。
2025年の建設業の平均年収を男女別に分析すると、男性は615万3000円(図表4)、女性は463万8000円(図表5)。2025年の対前年比では、男性が4.6%増、女性が8.2%増で、女性の方が高い増加率を示した。
2015年比でも、男性は15.3%増、女性は27.0%増と、女性の方が給与の伸びが大きい。そのため、男女間賃金格差(男性の1人当たり平均年収に対する女性の1人当たり平均年収の比率)※2は、2025年には75.4%まで縮小した。全産業平均は71.6%(図表6)で、建設業では男女間の賃金格差が比較的小さく、男女間の差は縮小傾向にあることが分かる。
※2 男女間賃金格差=女性の1人当たり平均年収÷男性の1人当たり平均年収
建設業の給与動向を年齢階級別で調べると、平均年収は年齢が上がるにつれて増加し、最も高いのが55〜59歳で726万5000円(図表7)。前年比の増減率では、40〜44歳の9.3%増が最も高く、次いで35〜39歳の7.5%増、30〜34歳は7.2%増と、実務の中心となる中堅層の給与が大きく増加している。
しかし、2015年比では、45〜49歳が5.2%増で10年間の伸び率が最も低く、次いで低いのが40〜44歳の11.0%増となっており、長期的には中堅層の給与は伸び悩んでいる。
一方でシニア層は、60〜64歳の2025年の対前年比は0.5%増、65〜69歳は同2.1%減と、前年比では伸び悩んでいる。2015年比では、60〜64歳が34.5%増と増加率が最も高く、長期的にはシニア層の給与は大きく伸びている結果となった(図表8)。
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