大林組が横浜市に保有する自社研修施設「Port Plus 大林組横浜研修所」が、既存建物の運用/保守に関する国際環境認証「LEED O+M」でゴールド認証を取得した。
大林組は2025年10月2日、神奈川県横浜市の自社研修施設「Port Plus 大林組横浜研修所」が、国際環境認証制度「LEED認証」の既存建物の運用/保守段階を対象とした「O+M(Building Operations and Maintenance)」でゴールド認証を取得したと発表した。
Port Plus 大林組横浜研修所は2022年3月に完成し、地上部の主要構造部に木材を採用した高さ44メートル、11階建ての高層純木造耐火建築物。設計・施工は大林組が手掛けた。新築時にはLEED認証の新築建物を対象とする「BD+C(Building Design and Construction、建物設計/建設)」分野のゴールド認証を取得している。
今回のO+M認証取得では、建物環境性能評価プラットフォーム「Arc」を活用。エネルギー消費量、水使用量、廃棄物量、交通利用による温室効果ガス排出、滞在時の快適性などのデータをリアルタイムで可視化し、継続的なモニタリングと改善活動に取り組んでいる。
また、大林グループのオプライゾンでは、建物環境データをArcに自動でAPI連携するビルアプリケーションサービスを提供している。Port Plus 大林組横浜研修所でも自動データ連携機能を実装し、環境データのモニタリングを実施。これにより、スムーズなLEED O+M認証取得につながったとしている。
大林グループは、今後もArcの活用やLEED O+Mの取得推進を通じて、既存建物の環境価値の向上に取り組む。
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