コンピュータシステム研究所が提供する木造建築物構造計算システム「KIZUKURI」が、入力効率を追求し、大幅リニューアルした。
コンピュータシステム研究所は、木造建築物構造計算システムの最新版「KIZUKURI(キズクリ) Ver9.0」を2024年9月25日にリリースした。
KIZUKURIは、1993年に発売した歴史のある木造構造計算ソフトウェア。3階建てまでの軸組工法木造建築物や混構造建築物(1階がRC/S造、2〜3階が木造)の木造部分の構造計算ができる。日本住宅・木材技術センター発行の「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2001年3版、2008年版、2017年版)」に準拠している。
構造計算の結果を構造計算書に出力する際も、面倒な配置やページの調整などは不要で、そのまま提出できる高品質の構造計算書がボタン1つで作成可能だ。構造計算だけでなく、確認申請時に必要な構造計算書や耐震等級3といった長期優良住宅やフラット35の適合書などの申請に必要な検討結果の出力にも対応している。
最新バージョンでは2025年に控えた法改正などによる環境の変化を踏まえ、KIZUKURIを初めて利用する方でも迷わず直感的に使えるインタフェースを実装。大きく見やすいアイコンやタブによる画面の切り替えなど、使いやすいように画面構成をカスタマイズできるようになった。また、入力した構造モデルは、立体パースでも確認可能だ。
IZUKURI Ver9.0の価格は、新規購入で45万円(税別)。2本目以降の増設だと22万5000円(いずれも税別)。バージョンアップのみは利用中のバージョンによって異なり、7万5000〜18万円(いずれも税別)。
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