はしごの昇降を「巻き上げ機」がアシスト、建設現場や工場向けに一般販売開始メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024(1/2 ページ)

重量物搬送機器メーカーのトーヨーコーケンは、これまで鉄塔工事向けに展開してきた昇降アシスト装置「昇降力」の一般販売を開始した。

» 2024年07月29日 18時00分 公開
[黒岩裕子BUILT]

 重量物搬送機器メーカーのトーヨーコーケンは「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024」(会期:2024年7月24〜26日、東京ビッグサイト)で、2024年7月から一般販売を開始したはしご用の昇降アシスト装置「昇降力(しょうこうりき)」を出展した。

「昇降力」のデモンストレーション 「昇降力」のデモンストレーション 筆者撮影

 昇降力は、作業者の上り下りの荷重変化を検知し、ホイスト(巻き上げ式の機械)が自動的に昇降作業をアシストする。専用の昇降レールなどの設置は不要で、重さ約16キロの本体を、十分な強度のある安全な場所に吊り下げて使用する。アシスト力は最大110キロまで無段階で設定可能だ。はしごを上る、下りるなどの設定は手元のリモコンで行う。

 トーヨーコーケンの担当者によると、昇降アシスト装置は、「現場の要望を受けて開発した製品だ」という。これまで受注生産品として鉄塔の施工現場向けに販売しており、160台以上の納入実績がある。

「昇降力」本体。重さは約16キロ 「昇降力」本体。重さは約16キロ 筆者撮影
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.