内閣府主催の第6回「日本オープンイノベーション大賞」国土交通大臣賞に、三井住友海上火災保険とアーバンエックステクノロジーズが開発した官民連携DXによるAI道路点検サービスが選ばれた。DXの好事例や社会貢献の観点で高く評価された。
国土交通省は2024年2月14日、内閣府主催の第6回「日本オープンイノベーション大賞」で、三井住友海上火災保険と東大発スタートアップのアーバンエックステクノロジーズが開発した官民連携DXによるAI道路点検サービス「ドラレコ・ロードマネージャー」が国土交通大臣賞を受賞したと発表した。
ドラレコ・ロードマネージャーは、ドライブレコーダーが撮影した道路損傷個所をAIが分析した上で、路面状態をクラウド上で一元管理し、道路の点検/管理業務を効率化する。デジタルトランスフォーメーション(DX)の好事例としてだけでなく、社会貢献の観点からも高く評価された。
ドラレコ・ロードマネージャーは、三井住友海上が全国約5万台の車両に提供している通信機能付きドライブレコーダーに、アーバンエックステクノロジーズが保有するAI画像分析技術を搭載したサービス。車両に設置されているドライブレコーダーから、日本全国の路面状態のデータを自動的に収集し、AIが道路損傷箇所を検出し地図上に可視化する。損傷ごとの修繕要否はクラウド上で一元管理し、道路修繕事業者などへの連携やレポート出力も可能だ。
自治体や自治体から道路点検業務を受託している事業者は定期的な目視点検の業務負荷を低減でき、危険な損傷の早期発見による道路品質の維持や、交通事故削減にもつなげられる。
なお、ドラレコ・ロードマネージャーは2021年12月のサービス開始以降、既に50以上の案件に対応し、20の自治体が活用。これまでに約15万件の道路損傷を検出している。
日本オープンイノベーション大賞は、日本におけるイノベーション創出の加速を目的に、今後のロールモデルとなる先導性や独創性の高い取り組みを表彰する制度。政府各府省の担当分野ごとに大臣賞、長官賞、経済団体、学術団体の会長賞などが表彰される。
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