シーアールイーが2021年12月から千葉県白井市で建設を進めていたマルチテナント型物流施設「ロジスクエア白井」が完成し、2023年1月から稼働を開始した。
シーアールイーは2023年1月5日、熊谷組の設計・施工により、千葉県白井市で開発を進めていたマルチテナント型施設「ロジスクエア白井」が2022年12月26日に竣工したと明らかにした。竣工に先立ち、テナント企業と物件一棟全体の賃貸借契約を締結しており、専用施設として、同年1月から稼働を開始している。
ロジスクエア白井は、千葉県内陸部の工業団地では最大規模の白井工業団地内に位置し、周辺は大規模な工場や倉庫が立ち並ぶ、24時間操業可能な工業専用地域に立地している。常磐自動車道「柏」インターチェンジと東関東自動車道「千葉北」インターチェンジを国道16号線で結ぶ中間地点にあたり、国道464号北千葉道路の延伸により、交通利便性の向上が見込まれるエリア。
施設の規模は、地上3階建て、延べ床面積は3万819平方メートル(9322坪)のマルチテナント対応型の物流施設で、大型車両が直接2階へアクセス可能なスロープを備え、1階と2階にはトラックバース計36台の大型車が同時接車可能なトラックバースを備えている。
倉庫部分の基本スペックとしては、外壁に金属断熱サンドイッチパネル、倉庫内の全ての防火区画壁に耐火断熱パネルを採用。倉庫部分の床荷重は1.5トン毎平方メートルで、2.0トンフォークリフトに応じ、有効高さは各階5.5メートル以上(一部を除く)、照度は平均300ルクス、昇降設備については、荷物用エレベーター(積載荷重4.1トン)を4基標準設置している。
さらに、将来的なオペレーションを見据え、垂直搬送機2基やドッグレベラーの増設を可能とする構造をはじめ、庫内空調設備を設置する際の配管ルートや室外機置場などの確保、事務所スペースの増床を想定した法的な対応といった入居テナントのニーズにも応えられる仕様としている。
また、環境対策では、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を採り入れ、環境や省エネルギーに配慮した施設計画とし、CASBEE建築(新築)のランクA、BELS評価で★★★★(フォースター)の認証を取得済み。
今後は、シーアールイーとエンバイオ・ホールディングスとの共同出資で、2021年9月に設立したグリーン電力供給を主な事業とする新会社「エンバイオ C・エナジー」が屋根全面に出力約1000キロワットの太陽光発電システムを導入する予定で、発電した電力の供給を受けて自家消費するとともに、FITを活用して余剰売電するという。
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