三重県で開発中の延べ6.2万m2の物流施設でABINC認証を取得、大和ハウス工業リテール&ロジスティクス

大和ハウス工業は、日本トランスシティとともに、三重県三重郡朝日町大字埋縄で開発中の物流施設「(仮称)Dプロジェクトみえ朝日町」で、中部地方の物流施設として初めて「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」を取得した。

» 2022年09月27日 09時00分 公開
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 大和ハウス工業は、日本トランスシティとともに、三重県三重郡朝日町大字埋縄で開発中の物流施設「(仮称)Dプロジェクトみえ朝日町」で、中部地方の物流施設として初めて「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)※1」を2022年8月26日に取得した。

※1 いきもの共生事業所認証(ABINC認証):生物多様性イニシアチブ(JBIB)が開発した「いきもの共生事業所認証ガイドライン」および「土地利用通信簿」を評価基準として、高い生物多様性への取り組みを評価・認証する制度。

準絶滅危惧種であるコチドリの営巣環境を整備

 Dプロジェクトみえ朝日町では、計画地とその周辺に生息する植物や鳥類、昆虫類などを対象に自然環境を調査し、周辺環境との調和や地域の生物多様性に配慮し整備を行い、地域共生活動も実施する。

「(仮称)Dプロジェクトみえ朝日町」の外観パース 出典:大和ハウス工業プレスリリース

 加えて、施設の整備計画では、地域の生態系を考慮し、コナラやヤマザクラ、ツツジ類、ヤマハギなどの在来種から草木を選定した他、計画地では三重県が準絶滅危惧種に指定するコチドリの生息地に近接することから、コチドリの営巣環境を整備するために砂や小石を敷いた環境を整える。

「(仮称)Dプロジェクトみえ朝日町」の敷地図 出典:大和ハウス工業プレスリリース

 一方、地域共生活動では、地域住民と協力して、周辺の水田や水路などに生息するメダカやドジョウなどの生き物を、敷地内に設ける水辺付きのビオトープエリアに放流する予定だ。さらに、長期的に保全活動が維持されるように、自然観察イベントや環境教育プログラムなどで、地域住民とともに維持管理を行う。

 こういった多様性保全への取り組みが評価され、中部地方の物流施設で初めてABINC認証を取得した。

Dプロジェクトみえ朝日町の概要

 Dプロジェクトみえ朝日町は、S造地上3階建てで、延べ床面積は6万4203.81平方メートル。所在地は三重県三重郡朝日町大字埋縄で、敷地面積は7万7403.45平方メートル。アクセスは、伊勢湾岸自動車道「みえ朝日インターチェンジ」から約700メートルのエリアにあり、JR関西本線「朝日」駅から約1.4キロの場所に位置する。着工は2022年7月1日で、竣工は2023年6月30日を予定している。

「(仮称)Dプロジェクトみえ朝日町」の位置図 出典:大和ハウス工業プレスリリース

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