東京都世田谷で病院不動産開発事業の第2号案件のA棟が竣工、三菱地所プロジェクト

三菱地所は、2020年に病院不動産開発事業に着手し、第1号案件である北海道札幌市の「札幌南徳洲会病院」を皮切りに、医療施設の開発を進めている。第2号案件として東京都世田谷区等々力で開発を進めてきた医療施設「WELLPARKS 等々力」のA棟が竣工したことを公表した。

» 2022年06月06日 09時00分 公開
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 三菱地所は、病院不動産開発事業の第2号案件として東京都世田谷区等々力で開発を進めてきた医療施設「WELLPARKS 等々力」のA棟が2022年4月30日に竣工し、同年5月10日に開業した。

B棟の竣工は2023年4月

 今回の事業は、敷地内の既存医療施設である「ローズレディースクリニック(A棟)」の建て替えと「医療モール(B棟)」の開発を含むプロジェクトで、三菱地所は土地建物を開発し、医療施設の竣工後はローズレディースクリニックとブルークロス調剤薬局が運営を行っている。

「WELLPARKS 等々力」の完成イメージ 出典:三菱地所プレスリリース

 A棟のローズレディースクリニックは、プロジェクトの主要医療施設で、不妊診療と婦人科を扱う有床診療所。不妊診療では、蓄積された技術を駆使して、通常の不妊症から難治性の早発卵巣不全による不妊までを治療する他、早発卵巣不全の不妊治療を専門的に行う医療機関は全世界的にほとんどなく、国内・海外からも来患が見込める。

A棟の「ローズレディースクリニック」 出典:三菱地所プレスリリース

 A棟のブルークロス調剤薬局は、東京都と高知県に複数あり、WELLPARKS 等々力では東京都の旗艦店舗として出店し、地域の健康相談や調剤需要、セルフメディケーションのサポートに応じる。

A棟の「ブルークロス調剤薬局」 出典:三菱地所プレスリリース

 さらに、既存医療施設の運営を継続しながら建て替えを行うため、敷地内で段階的な開発計画を進め、A棟であるローズレディースクリニックと調剤薬局の開業後に、B棟の工事に着手する。B棟の着工は2022年9月で、竣工は2023年4月を予定しており、竣工後は複数クリニックが入居する医療モールとして運営予定だ。

WELLPARKS 等々力の概要

 WELLPARKS 等々力は、A棟とB棟で構成され、A棟はS造地上4階建てで、B棟は地上2階建てで、延べ床面積は2061.02平方メートル。住所は東京都世田谷区等々力二丁目3−18で、敷地面積は1288.36平方メートル。設計監理はIAO竹田設計が担当し、施工はピーエス三菱が担い、A棟の着工は2021年8月1日で、竣工は2022年4月30日となり、B棟の着工は2022年9月で、竣工は2023年4月を見込んでいる。

「WELLPARKS 等々力」の位置図 出典:三菱地所プレスリリース

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