デバイスエージェンシーは、「テレワークブース避難シェルター」の特許出願を行った。火災時の一酸化炭素中毒を防ぐための緊急避難シェルターとして、平常時はWeb会議やその他業務を行うテレワークブースとして使用できる。
デバイスエージェンシーは、「テレワークブース避難シェルター」の特許出願を行った。火災時の一酸化炭素中毒を防ぐための緊急避難シェルターとして、平常時はWeb会議やその他業務を行うテレワークブースとして使用できる。
消防白書では、2020年に発生した建物火災の一酸化炭素中毒・窒息による死者は37.1%と火傷に次いで多い。一酸化炭素は無色・無臭で気付きにくく、わずか1〜2分でも死に至る可能性がある。1974年以前の建築物は建築基準法の「二方向避難」の確保の規定に対応しておらず、これが一酸化炭素中毒による死亡者が多い一因だと考えられている。
同社は、扉を閉めると密閉状態になるテレワークブースを利用し、建物内に設置できる緊急時の避難シェルターを開発した。
シェルターは、天井部のダクト、吸排気部を通して屋外にあるコンプレッサーと接続し、火災時は内部の空気を排出し、屋外の無害な空気を供給する。避難者は救助が来るまでシェルター内で安全に待機できる。
また、基本的な機能として、一酸化炭素などの有害ガスを検知し、シェルター上部のライトの点灯や点滅と音声や警報音などで、火災の発生を通知する。通信機能により外部の建物管理者などはシェルター内と連絡を取り、状況を迅速に把握できる。煙の侵入を防ぐため扉の開閉状況を自動検知し、適切に閉められていない場合はアナウンスする。
オプションで、緊急時に状況をリアルタイムで確認できるクラウド型防犯カメラ、外部と通話できるスピーカーとマイク、外部から新鮮な空気の取り込みを行えるエアコン、外付けバッテリー型UPS(無停電電源装置)、室内の酸素濃度の計測手段や、避難者が使用できる酸素ボンベなどを設置できる。
テレワークブースとしては、コンパクトな「スリムタイプ」、足元に余裕のある「ワイドタイプ」、2人で利用できる「ミーティングタイプ」があり、閉塞感を感じないよう一部が強化ガラスでできている。
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