施工現場再現した実習棟、現場管理技術者向け「体験型研修施設」開設導入事例

高松建設が、施工現場を再現した実習棟を備えた「体験型研修施設」を大阪機材センター内に開設。新たに施工現場を再現した実習設備を使用しての現場実務研修を可能とし、現場係員の知識やスキルの習得レベルの均一化をはかり、即戦力となる建設技術者の育成の場として活用していく。

» 2022年03月07日 08時00分 公開
[BUILT]

 高松建設は、施工現場を再現した実習棟を備えた「体験型研修施設」を2021年11月1日に大阪機材センター内に開設した。

 同施設の開設により、座学とOJTによる研修に加え、新たに施工現場を再現した実習設備を使用しての現場実務研修が可能となった。現場係員の知識やスキルの習得レベルの均一化をはかり、即戦力となる建設技術者の育成の場として活用していく。

実習用RC造モックアップ 実習用RC造モックアップ 出典:高松建設プレスリリース
実習用S造モックアップ 実習用S造モックアップ 出典:高松建設プレスリリース

 実習棟はRC造、S造の原寸大モックアップと仮設足場を備え、設計部門と工事部門を中心に必要な要素を検討し、実際の建設現場を再現している。現場をリアルに再現するだけでなく、重要なポイントを効率良く学べるようなアイデアをちりばめることで、実践的な建設技術教育に理想的な施設を目指したという。

RC造モックアップ、S造モックアップ、足場実習の様子 RC造モックアップ、S造モックアップ、足場実習の様子 出典:高松建設プレスリリース

 実習では、現場実務の経験ごとに、実務に直結する研修カリキュラムを実施する。入社1年時は「建設現場配属前研修」を行い、安全管理、建物重要事項など施工管理に必要な基礎知識を学習するカリキュラムにより、早期戦力化を目指す。

 入社2年次以降の現場係員には、スキルアップと技術習得を目的とする「現場係員研修」を行い、実際の現場作業を模擬化したカリキュラムにより、安全かつ確実な施工管理スキルを習得する。

 具体的には、RC造モックアップ棟では、躯体による配筋実技や構造スリット取付チェック、枠組足場では階段手すり用規格材や足場と躯体のすき間確認、単管足場では足場と躯体のすき間確認、足場板位置調整などが実習できる。

 またS造モックアップ棟では、鉄骨で鉄骨主材メンバーチェック、ハイテンションボルトマーキングチェック、外装ではALC、アスロック、角波の確認、サッシではAW承認図の収まりチェック、鉄骨下地開口のチェックなどが実習できる。

実習の仕組み 実習の仕組み 出典:高松建設プレスリリース
施設内フロア図 施設内フロア図 出典:高松建設プレスリリース
施設外観 施設外観 出典:高松建設プレスリリース

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