隠し扉やバーカウンターを設置、新型のオフィスビルが東京都渋谷区で誕生プロジェクト(1/4 ページ)

リアルゲイトは、東京都渋谷区神宮前で改修工事を進めていたイノベーションオフィス「the Folks BY IOQ」が完成したことを公表した。

» 2022年02月15日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]

 リアルゲイトは、東急が所有するオフィスビルの設計施工および運営企画業務を受託する協業プロジェクト「IOQ」の第2弾として、東京都渋谷区神宮前で改修を手掛けたイノベーションオフィス「the Folks BY IOQ」を2022年2月にオープンした。同月8日にはメディア向け内覧会を開いた。

 会場では、リアルゲイト 事業本部 企画営業部 副部長 山中亮二氏が、the Folks BY IOQの概要を説明した。

 その後、1階の共用部「Bask Lounge」と4つのショップ区画や2階のラウンジ「Creative Lounge」とコミュニケーションスペース「Bar Lounge」、3階のオフィス、4階のシェアオフィス「FreeDesk & Booth Desk」、5階のプレミアオフィス、屋上のルーフトップテラスを紹介した他、2〜4階の専有部と施設内のアート作品も披露した。

使用電力には再生可能エネルギー実質100%の電力を活用

リアルゲイト 事業本部 企画営業部 副部長 山中亮二氏

 リアルゲイトの山中氏は、「the Folks BY IOQは、ヘアサロンを運営する田谷が事務所ビルとして保有していた施設をリノベーションしたもので、田谷の事務所ビル移転に伴い、東急が取得した後、東急と三菱UFJ信託銀行の共同保有となり、リアルゲイトは改修の企画、設計・施工、プロパティマネジメントを担当した。特徴は、施設内で使用する電力に、東急パワーサプライが供給する再生可能エネルギー実質100%の電力を活用し、環境に配慮している点だ」と述べた。

 続けて、「建物は、いつでも行きたくなる、自然体で過ごせる居心地の良い空間“Another Local”をコンセプトに、中庭の吹き抜け空間と居室内の天高を最大限生かせるように改修し、ガラスと鉄のシンプルな外観を保ちつつ、緑をふんだんに取り入れた空間に仕上げた」と話す。

「the Folks BY IOQ」の1階
「the Folks BY IOQ」の吹き抜け

 1階のBask Loungeは、施設の中心に設けられており、ショップ区画の来場者やオフィス入居者向けの共用空間で、入居者同士や訪問客とのコミュニケーションで役立ち、座席やテーブルも配置されており、食事も楽しめる。

「Bask Lounge」
食事の場として使える「Bask Lounge」のスペース

 山中氏は、「1階は、改修前に、シャワーヘッドなどが取り付けられた研修室や大会議用のホールが配置され、全面に曇りガラスのFIX窓が装着されていたが、リノベーションで、曇りガラスのFIX窓を大開口サッシに変更し、ウッドデッキを設置することで外部と交差する共用空間を構築した」と語った。

 4つのショップ区画は、専有面積が10〜190平方メートルで、天井高が3.7メートルあり、各区画は内装工事の自由度が高く、個性的な店舗づくりに対応する。「歩道に面した窓からの販売も想定したクラフトビールが目玉の飲食店が入居することが決まっている」(山中氏)。

商品を販売できるショップ区画の窓
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