建設HRは、建設技術者と建設技能工に関する将来の人材需給動向について、「ベースライン成長」「成長実現」「ゼロ成長」の3種類の経済成長パターンで2030年までの未来予測をシミュレーションした。
総合人材サービス会社のヒューマンリソシアが運営する建設人事のお悩みに寄りそうオウンドメディア「建設HR」は2022年2月8日、2030年を見据え、建設業界の人材需要と人材供給の差(以下、需給ギャップ)を独自に試算した未来予測レポートを公表した。レポートでは、3種類のシナリオに沿ってシミュレーションし、そのうちの1つ「ベースライン成長シナリオ」では、2030年には建設技術者は3.2万人の不足となり、建設技能工は23.2万人が不足すると算出した。
2030年の建設技術者※1について需給ギャップを試算したところ、2021年の5万9629人から不足数は徐々に縮小し、2030年には3万1844人不足すると予測した(図表1)。
※1 建設技術者:「建築技術者」と「土木・測量技術者」の合計
なお、本試算は、内閣府の「中長期の経済財政に関する試算」におけるベースラインケースで経済成長すると想定して将来の建設投資を予測し、需給ギャップを試算したベースライン成長シナリオのケースとなる。
建設技能工※2については、需給ギャップは2021年の12万792人の不足から徐々に拡大し、2030年には23万1667人不足(2021年比11万875人増)すると試算した(図表2)。
※2 建設技能工:「建設・採掘従事者」
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