日揮と横河、現場作業者の行動特性を可視化する実証実験:導入事例
日揮ホールディングスと横河電機は、プラント建設作業者のモチベーション向上を目的に、行動特性を可視化する実証実験を実施した。好ましい行動特性を表した建設作業員に、監督者がトークンを付与するシステムを構築している。
日揮ホールディングスと横河電機は2021年10月、プラント建設作業者のモチベーション向上を目的に、行動特性を可視化する実証実験を実施したと発表した。
両社は、日揮ホールディングスグループ会社の日揮が宮城県石巻市で進めているバイオマス発電所建設プロジェクトにおいて、2021年2月から7月にかけて同実験を実施した。
「チームワーク」「安全重視」「明るい行動」を好ましい行動特性として定義し、それらの特性を表した建設作業員に監督者がトークンを付与するシステムを構築した。監督者と作業員とのコミュニケーション方法や頻度などを可視化している。
監督者によるポジティブな声かけや表彰などによる心理的効果を含め、行動経済学を取り入れたシステムを設計した。また、トークンの付与記録の改ざんを防止すべく、ブロックチェーン技術を用いた。作業者ごとにトークン付与履歴を追跡することも可能となっている。
両社は、実験終了後も同システムを引き続き利用し、有効性を検証する。また、日揮グループの他の国内建設現場や海外プラント建設現場、保全作業現場などへの展開も視野に入れる。
好ましい行動を取った現場作業者にトークンを付与する監督者 出典:日揮ホールディングスプレスリリース
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