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» 2020年11月17日 07時00分 公開

第22回 不動産ソリューションフェア:エレベーターを自らボタン操作して警備巡回するロボット「ugo」

大成は、ロボットベンチャーのMira Roboticsと共同で、搭載された2本のアームと昇降機能で、エレベーターを操作する警備アバターロボット「ugo」を開発した。

[遠藤和宏,BUILT]

 総合ビルメンテナンス会社の大成は、ビルメンテナンス会社の独自サービスや設備メーカーの最新商材などが展示された専門展「第22回 不動産ソリューションフェア」(会期:2020年11月11〜13日、東京ビッグサイト)に出展し、警備アバターロボット「ugo」を展示した。

AIで警備の定形業務を自動化

 ugoは、大成とロボットベンチャーのMira Roboticsが共同開発したロボットで、2本のアームと昇降機能により、30〜165センチの高さで、前後左右に動きながらさまざまな作業が行える。

警備アバターロボット「ugo」

 大成の担当者は、「ugoは、Mira Roboticsが開発した家事代行ロボットをカスタマイズした機体。これまでの警備ロボットとは異なり、2本のアームと昇降機能を駆使して、エレベーターのボタンタッチが行えるため、エレベーターシステムとの連動無しで複数階を巡回する」と他のロボットとの違いを語った。

エレベーターを操作する警備アバターロボット「ugo」

 機体の上部に取り付けられたパノラマカメラで取得した映像は、Wi-Fiを経由して、専用システムに送られ、オペレーターが遠隔地でugoの周辺状況をリアルタイムに確かめられる。また、専用システムと機体に取り付けられたマイクを使用すれば、ugoの周囲にいる訪問者や不信者などに対し話しかけられる。

警備アバターロボット「ugo」の操作イメージ

 ugoの操作は、専用システムにつないだコントローラーを用いて行うだけでなく、専用システムのAIで、館内巡回や立哨(りっしょう)業務といった定型業務を自動化できる。機体の下部に衝突検知センサーが装着されているため、人との接触事故を回避し、ugoのフェースディスプレイには「警備中」などの文字を表示する。

 現在、大成とMira Roboticsでは、ugoの実用化を目指した実証実験を行っており、2020年12月に実験の終了を予定している。その後、「2021年1月には、ugoを組み込んだ警備サービス“T‐Spider”をビルオーナーや警備会社に販売していく。T‐Spiderは、ugoによる巡回業務以外に、警備業務で必須の現場での報告をタブレット上で簡易入力して、データを蓄積し、報告書を簡単に作れる専用プラットフォームも提供する」(大成担当者)。

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