YKK APは、風速毎時62メートルの暴風に耐えられ、重さ2キロの木材が時速44キロで衝突しても壊れない「耐風シャッターGR」シリーズを開発した。
YKK APは、大型台風による引き違い窓の損傷を防ぐ「耐風シャッターGR」シリーズを2020年6月8日に全国発売した。
近年、台風や豪雨といった異常気象が日本全国で多発している。2018年と2019年の台風上陸数は両年とも5件で、2年連続して最大瞬間風速55メートル以上の台風が本土に襲来し、甚大な被害をもたらした。頻発する台風に対する窓の防災と減災提案の1つとして、YKK APは耐風シャッターGRシリーズを開発した。
耐風シャッターGRシリーズは、シャッターを閉めたまま採光と通風が可能な「リモコンスリットシャッターGR」やリモコンを標準装備したスタンダードタイプの「リモコンシャッター(JEM-A付)」、基本性能を備えた手動型の「手動シャッターGR」の3タイプをラインアップしている。
各シャッターが、風速毎時62メートルの暴風が直撃した際に、風下側で発生する風圧力(負圧)に耐えることが可能な「耐風圧性能1200Pa」を確保しており、標準シャッターの「耐風圧性能800Pa」と比較して1.5倍の強度を実現している。さらに、強風による飛来物の衝突性能としては、JISガラス試験Cランク相当の堅牢性を備えており、重さ2キロの木材が時速44キロで衝突しても、シャッター部で窓ガラスへの衝突を防げる。
また、設置可能な窓は、高性能樹脂窓「APW」シリーズをはじめとする新築用の全引き違い窓シリーズ(非防火・防火用)で、リフォーム用の「マドリモ シャッター(非防火用)」にも取り付けられる。これまでシャッターの搭載が難しかった箇所や雨戸が付いた既存の窓にも搭載できる。対応躯体は木造のみ。
カラーは、ブラウン、カームブラック、プラスチナステン、ピュアシルバー、ホワイトを用意している。
価格は、リモコンスリットシャッターGRは32万1700円で、リモコンシャッターGRは22万1600円。手動シャッターGRは14万8100円(いずれも税別)。
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