JR東日本リテールネットは2020年8月10日、神奈川県横浜市にあるJR「横浜」駅で、エキナカ商業空間「エキュートエディション横浜」を開業した。エネフォレスト製紫外線照射装置「エアロシールド」で新型コロナウイルス対策をしたシェアオフィスや複数の飲食店を配置している他、コンコースの壁面には、横浜市に縁があるアーティストがストリートアートを描いたことで、芸術を楽しめる商業エリアになっている。
JR東日本リテールネットは2020年8月10日、神奈川県横浜市にあるJR「横浜」駅で開発を進めていたエキナカ商業空間「エキュートエディション横浜」をオープンした。開業に先立ち、2020年8月6日に内覧会を開いた。
エキュートエディション横浜は、JR横浜駅の中央南改札と南改札の間に設置され、ビアカフェ「COFFEE AND BEER &9」、すし店「横浜すし好」、ワインバル「matsu e mon YOKOHAMA」、カフェ「5 CROSSTIES COFFEE」といった飲食店とシェアオフィス「STATION DESK 横浜」を備えており、コンコースや待合広場も有している。
全5店舗のうち、特に参加者の関心を集めたのは、STATION DESK 横浜。STATION DESKは、JR東日本が運営する駅内シェアオフィスで、横浜の施設は国内19箇所目となる。今回のSTATION DESKは、デスクワーク用の個室を9室設けており、最大9人まで利用できる。
部屋のタイプは、車椅子に対応した「UNIVERSAL」や業務に没頭しやすい「SHELTER」、ソファでリラックスして仕事に取り組める「CAVE」の3種類。各室には、神奈川県出身のアーティストTadaomi Shibuya(澁谷忠臣)氏やLuise Ono(小野留依聖)氏が、「Relax」と「Think」をテーマに制作した絵画を展示している。
また、通話用の防音室や利用者が使えるドリンクサーバー、Wi-Fi環境を用意している他、それぞれの部屋には電源がある。利用料金は15分250円(税別)で、利用方法は専用Webサイトで予約し、スマートフォンを用いて、QRコード認証で入退室する。
JR東日本の担当者は、「新型コロナウイルスなどの対策として、多くの医療機関で採用されているエネフォレスト製紫外線照射装置“エアロシールド”をSTATION DESK 横浜内に取り付けている。エアロシールドは、特殊な仕切り板を用いた構造で、紫外線の水平照射を実現し、天井付近に紫外線ゾーンを形成して、自然対流によりウイルスが天井に運ばれ紫外線で殺菌する。また、室内に置かれたアロマデュフューザーから発せられるアロマは除菌効果があるものを使用している」と説明した。
エキュートエディション横浜内にあるコンコースの壁面には、横浜に縁のあるアーティストDRAGON76氏やYusuke Hanai氏、KENSUKE TAKAHASI氏が、「CATCH MURAL」をコンセプトにストリートアートを手掛けた。MURALとは、壁の所有者と管理者に許可を得て描かれる壁画を指す。配置された5つのショップも、それぞれ独自のアートワークを展開しており、コンコースと店舗が一体となって空間を盛り上げている。
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