一連のシステムにより、オペレーターは操作座席(VRコクピット)でジョイスティックを用いてマシンを操作し、遠隔で動かされた建機の映像と音および動きは、遠隔操作座席でもリアルタイムに再生されるため、オペレーターは搭乗操作と同じ感覚でコントロールすることが可能となる。
遠隔操作室の操作信号と、建機の映像と動きデータの無線転送には、熊谷組が雲仙普賢岳などの災害復旧工事で確立させた、複数の建機を遠隔操作するネットワーク対応型無人化施工システムの要素技術を活用している。
新技術の実証試験は、茨城県つくば市の熊谷組技術研究所内に整備した屋外実験ヤードで検証実験を実施し、その有効性を確認したという。
今後は、災害時の迅速な応急復旧業務に備える目的で、協力会社との間で結成したチーム「KUMA-DECS」の訓練に採用し、無人化施工に特化したオペレーターの養成を行い、熟練オペレーターの技能を次世代へ継承していくとしている。
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