鹿島建設は、緑などの自然の要素を室内空間に取り込むバイオフィリックデザインに、光や音などの能動的な環境制御を融合させた五感に訴えるウェルネス空間「そと部屋」を開発した。
近年、経済産業省は、健康を保持・増進する行動を誘発する「健康経営オフィス」を推奨する一方、使用者の健康に配慮した建物を評価する「WELL認証」も拡大。さらに、SDGs やESGの観点からも、オフィスワーカーの健康性や知的生産性に配慮した「ウェルネス空間」の設計に対するニーズが高まっている。
鹿島建設は、こういった環境に配慮した空間に対するユーザーの需要の増加を受け、そと部屋の開発に乗り出したという。
そと部屋は、バイオフィリックデザインに、空からの光を室内に疑似的に演出する天井装置「スカイアピアー」と、屋外におけるリアルタイムの音風景を快適に内部に取り込む音場制御装置「サウンドエアコン」を融合させた五感に訴えるウェルネス空間。
大規模工事を必要としないためリニューアルやオーダーメイドにも対応している。既に導入した東京調布市の鹿島建設 技術研究所研究棟では既存のコミュニケーションスペース(約100平方メートル)をそと部屋に改修した。
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