SYMMETRYの現状での純粋な対応ファイル形式は、SketchUpのみで、オートデスクのRevitやグラフィソフトのArchiCADといったBIMモデルは、中間ファイル形式にエクスポートする必要がある。
沼倉氏によれば、「2019年秋に予定しているVer2.0のアップデートではArchiCAD、その先のVer2.1以降はRevitと、BIMへの対応を強化させる。さらに、PC、モバイル、スタンドアロンタイプなど、VRのデバイスも拡充していく方針だ。新機能は、ユーザーの声をフィードバックする形で行っており、まず日本で先行して新しい機能を実装している」と語る。
SYMMETRYの特徴としては、多くのVRソフトはビジュアライゼーションに向かう傾向が強い。その点、SYMMETRYはコミュニケーションに注力し、認識の齟齬(そご)を解消することに重点を置いているのが、他のVRソフトとの差別化になっている。今後、BIMへ対応するようになれば、現在の設計だけにとどまらず、施工、維持管理といった領域での新たなVR活用も見込まれる。
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