北海道・苫小牧で、エンタテイメントを核に据えたIR構想が明らかになった。事業主体となるのは、世界75カ国で200以上の施設を運営しているハードロック・インターナショナル。既に、同社運営のカジノで顔認識技術を運用しているNECやラグジュアリー・ホテルを出店する「フォーシーズンズ・ホテルズ」、グローバルでショービズを展開する「ネダーランダー・ワールドワイド」などとも提携し、国内外からの集客が可能な一大エンタテイメント施設を整備する計画だ。
世界75カ国で200以上の施設を展開するハードロック・インターナショナルの日本法人「ハードロック・ジャパン」は、北海道・苫小牧におけるIR構想を発表した。
ハードロック社のIR構想では、国内外のゲストを北海道に誘客すると同時に、苫小牧の地が道内および日本各地へのゲートウェイになることを目標に掲げる。
IR施設のランドマークとなるのは、ギターをイメージした外観の「ハードロックホテル」。宿泊施設としては、フォーシーズンズ・ホテルズとの提携も発表され、北海道初となるラグジュアリーホテルのフォーシーズンズ・ホテルズ&リゾーツブランドが出店されることも予定されている。
プランでは、敷地内における宿泊施設の部屋数を合計1500室とする以外にも、1万人を収容できるライブ会場「Hard Rock Live」、音楽やホスピタリティの育成・研修を目的としたミュージックスクール、大規模な会議が可能なMICE施設、1年を通じて室内でスノーアクティビティーを楽しめる屋内施設「ウィンターワンダーランド」を整備する。
また、ブロードウェイのショーをグローバルで展開する「ネダーランダー・ワールドワイド」との日本での独占契約も結び、国内で唯一のブロードウェイシアターの建設の他、アイヌ文化を紹介する「アイヌビレッジ」、高齢者にもやさしい国際ウェルネスセンター、広大なショッピングエリアなどが計画されている。
さらに、2008年からパートナーシップを締結しているメジャーリーグベースボールのニューヨーク・ヤンキースのコンテンツ展開やアジア圏のアーティストに関連する施設の設立も目指す。
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