ビルのセキュリティシステムを統合・管理するサービス提供開始、ジョンソンコントロールズ:BAS(3/3 ページ)
新規事業開発室長・高梨氏
3つ目は、年間2200万人が利用する米国のサンディエゴ空港で、基幹システムとして採用。空港は、614エーカーの広大な敷地に、3つのターミナル、41のゲート、100万フィートもの延べ床面積の施設があり、400台以上のACSセンサーと500台以上の監視カメラが常時稼働。映像システムもNice、Vicon CCTV、Vicon DVRと異なるブランドが運用されていた。状況認識プラットフォームによって、統一されたUIであらゆる警報に対応し、レスポンスタイムも劇的に短縮された。警報発生数も大幅に削減し、管理者・経営者の認識も改善する結果となった。
将来のアプリケーションについてフー氏は、「よりスマートなアプリケーションが人を守り、ビジネスを改善させる。天気やソーシャルメディアなどのサードパーティーからの情報をプラットフォームに取り込むことで、運用コストと効率化が最大限向上するはず。クラウドベースのソリューションでPPOG、スマートシティー、医療施設など、垂直市場ごとに異なるサービスの提供が一層容易になる」と展望を語った。
最後に今後の国内での事業展開について、新規事業開発室長・高梨淳氏が説明。「ビルオートメーション分野で取引実績のある多国籍大企業から、既に引き合いがあり、2018年中ごろからセキュリティソリューションの設計・施工をスタートさせた。今後日本市場では設計・施工体制の体制を整えつつ、提携企業との対応状況をみながら検討していく」とした。
- ジョンソンコントロールズが考える“BAS”を進化させたスマートビルの未来像
ブルジュ・ハリファや上海タワー、あべのハルカスなど、世界を代表する90%以上の高層ビルに、ビル・オートメーション・システム(BAS)を提供しているジョンソンコントロールズ。次の展開として、AIやIoT技術を活用し、スマートビル・スマートシティーを実現する未来のBASを構想している。
- 五輪特需は一段落――ジョンソンコントロールズが予測する国内建設市場の今後
ジョンソンコントロールズは2017年12月20日、都内で記者会見を開催し、2017年の国内市場と同社の動向について振り返りを行った。また、2018年以降に向けた同社の取り組みを紹介した。
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中国・四川省成都市にある商業複合施設ビル「成都国際金融中心」が、建物環境性能認証制度LEEDの運用管理部門である「LEED-EBOM」でプラチナ認証を取得した。香港の大手デベロッパー九龍倉集団とジョンソンコントロールズが共同で改修を実施し、エネルギー効率を平均より約35%高めたという。
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ジョンソンコントロールズは、ビルオートメーションシステム「Metasys」シリーズの新バージョンの販売を開始した。ユーザーインタフェースの改善と、セキュリティを強化したのが特徴だ。さらに、PCだけでなく、スマートフォンやタブレット端末からでも、中央監視室と同様の作業を行えるようにするなど、作業者の利便性を高める改善を多数加えた。
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