また、背中に背負うタイプのウェアラブルデバイス「Leica Pegasus:Backpack」のデモも行った。
Leica Pegasus:Backpackは、屋内外、地上・地下など計測場所を選ばないマッピングツール。進行中の現場をBIM/CIMモデル化したいユーザーに最適で、1度に画像と点群データを同時に取得し、現場の3Dによる可視化が容易に実現する。
Leica Pegasus:Backpackは、移動体計測機器、カメラ、レーザープロファイラーを搭載。カーボンファイバー製で軽量化を図り、人間工学に基づき設計されたコンパクトなシステム。システム重量は13kgで、輸送ケース1つに入るポータブルなサイズとなっている。
カメラは、CCDサイズ2046×2046のカメラ5台で、360°×200°の広範囲をカバー。スキャナーは1秒に30万点を取得できる機器を2台搭載。稼働時間は最大6時間(オプションのバッテリーパック使用時)。
SLAM(Simultaneous Localization and Mapping ローカリゼーション/マッピング同時処理)テクノロジーと高精度なIMUで、GNSSによる位置情報が得られない屋内環境下でも、位置・姿勢情報を得る。これにより、車両が通行できない歩道やビルの谷間、地下街、トンネル、記録の無いインフラ設備でも、3次元モデルを生成することが可能になる。
オペレータは、常時タブレットでリアルタイムに取得するデータを把握できるため、無駄なく作業が進められる。360°の全天球画像ビューとレーザープロファイラーで全周囲のデータを計測することで、計測ミスなども生じない。
他に移動式のトンネル検査やアスファルトの平たん性、BIMモデルのデータ生成に活用できる手押し型レーザースキャナー「Leica ProScan」も展示された。
Leica ProScanは、レーザースキャニングの高い生産性と現場作業時間を最大90%削減する。
軌跡を定めるための自動TPSトラッキング機能により、高速でデータを取得。スキャン範囲は最大15m、点精度数ミリメートルの高精度で屋内外の環境をトラッキングする。
GNSS モジュールが完全に統合されているため、機器に制約されることなく自由に移動でき、計測した点群データ内のすべての点に対してダイレクトジオリファレンス処理が施される。屋内スキャンでは、直線上に点を記して、ラインに沿って移動するだけで完了。システム上では、トラッキング技術を利用して自動的に点が合成され、点群データとなる。
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