コマツの「EverydayDrone」は、同社が掲げるスマートコンストラクションの一環として行う新たなドローン測量サービス。
このサービスでは、自動運航する専用ドローン「Explore1」と、現場で高速にデータ処理ができるGNSSベースステーション「EdgeBox」を使い、これまで丸一日がかりだった3D現況測量データの生成を数十分で完了させる。3D現況測量データは建設業務に向けたオープンプラットフォーム「LANDLOG(ランドログ)」上へアップロードされ、閲覧ができるようになる。
また、同社が独自開発しているiPhone用アプリ「スマートコンストラクションアプリ」に測量データを転送することで、前回データとの比較から、施工した切土量や盛土量がどこからでも一目で確認でき、造成工事などの現場で、進捗管理に役立てることが可能だ。
ワークフローとしては、「Explore1」で撮影した写真データを現場に設置された「EdgeBox」に転送し、不要物などが除去された3D現況測量データが生成される。3D現況測量データは、LANDLOGプラットフォーム上へアップロードすることで、現場だけではなくゼネコン本社などでの作業進捗の確認に役立てることもできる。
コマツのスマートコンストラクション推進本部 村上数哉主幹は、「4月に社名変更したグループ内のコマツカスタマーサポート(旧コマツレンタル)を通してドローンレンタル、測量システムの提供を5月から開始する。アプリについては5〜6月の開発完了後、測量用などの実証試験を経て年内のできるだけ早い時期に実用化を目指したい」と展望を語った。
建設現場をAIで動画分析、作業効率改善の施工管理ソリューション
NTT西日本がAIで道路の路面診断、解析結果を“見える化”
自律飛行ドローンで不審者を発見、KDDI・セコムなどが実証実験
ドローン写真データから構造物の劣化を自動判定、維持保全計画の提案もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10