アクティオは明電システムソリューションと協業し、安全教育用VRシステムをレンタル提供している。VR映像に連動した3軸の揺れや衝撃で、労働災害をリアルに再現し、作業者の危険予知能力を向上させてヒューマンエラーによる事故を防ぐ。
アクティオは、明電システムソリューションと協業し、建設現場で起こりうる労働災害を臨場感たっぷりに体験できる「安全教育用VRシステム 3軸VRシミュレータ」を2026年6月からレンタル提供している。
厚生労働省の統計によると、労働災害による死傷者数は法改正や現場の設備改善によって減少してきたが、近年は休業4日以上の死傷者数が年間約13万人前後で推移し、減少傾向が鈍っている。労働災害の約8割には人間の不安全な行動といったヒューマンエラーが関与すると指摘する。
作業環境が改善し、危険が身近でなくなった現在、従来の座学教育では「何が危険か」を十分に認識できず、作業員の危険予知能力の向上が業界全体の悩みとなっている。
こうした背景から明電グループが開発したのが、この3軸VRシステムだ。ヘッドマウントディスプレイに映し出すVR映像と連動し、モーションプレートが体験者の体に傾きや揺れ、衝撃といった物理的な刺激を直接与える。高所からの墜落や車両の転覆といった重大事故を極めてリアルに疑似体験し、現場作業者の安全意識の確実な定着を図る。
ハードウェアも現場での使い勝手を徹底的に追求した。シミュレーターには体験者の転倒を防ぐ安全ガードを装備し、体験中に周囲で複数人がサポートする手間を省く。本体も分離型とし、一般的な900ミリから1200ミリの間口を持つエレベーターや扉を通ることができ、カゴ台車に乗せてスムーズに輸送できる。
体験できるコンテンツは、過去の労働災害データをもとに被災者の心理や状況を忠実に再現したものをそろえる。墜落や火災、感電、転倒など約50種類のプログラムを用意し、そのうち約40種類が3軸VRシミュレーターの物理的な動きに対応する。
レンタルは1カ月単位で受け付け、パソコンとヘッドマウントディスプレイのセットのみの貸し出しにも対応する。
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