AIをインフラ点検に利用する際の課題が、経年変化の比較に使えるデータを継続して取得することだ。ドローンの自動飛行でも飛行経路や撮影位置には誤差が生じ、撮影時の画角や角度、距離、明るさなどの条件が異なると、画像間の差が劣化によるものか、撮影条件によるものかを判別しにくい場合もある。どれだけ正確で再現性のあるデータを取得できるかが課題の1つだ。
解決策の1つが、機体の制御にもAIを活用し、点検時の撮影位置や角度、距離などの再現性を高めることだ。熊田氏は、現場で機体を動かすフィジカルAIと、取得したデータを解析するバーティカルAIの融合で、データ取得から解析/判断までをつなぐ構想を示した。
AIや機体の開発では、国内外のパートナー企業との連携を強化する。既に台湾企業との連携を進めているが、協業相手はアジアに限定しない。海外でのソリューション展開は、まずアジアを中心に進める方針だ。
熊田氏は「全てを自社で手掛けるのではなく、現地や国内外の最適なパートナーと連携する」と説明する。海外企業との協業では、既に発表している農業分野に加え、日本で未展開のソリューションを提供する可能性も検討している。海外企業の製品や技術を日本市場へ導入する双方向の展開も視野に入れる。
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