M's visionで最初に来館者が訪れる「プレゼンテーションルーム」では、10(幅)×2.8(高さ)メートルの大型スクリーンが出迎える。スクリーンに投影する映像は、ビルソリューションが実現していく未来社会のイメージに加え、ビル設備の日々の安全安心を24時間365日支える「情報センター」「物流センター」、製品開発や保守メンテナンスを支える人財育成などの取り組みも紹介する。
全国8カ所で運営する情報センターは、EVやESにトラブルが発生し、顧客からの緊急電話や遠隔監視設備からの異常信号を受信すると、総計210カ所の支店や営業拠点から、国内約6000人のフィールドエンジニアを派遣して対応にあたる。8カ所の情報センターは、相互にバックアップをとっているため、大地震などで特定のエリアのセンター機能が停止してもすぐに切り替えられるという。
なお、プレゼンテーションルームの天井には、室内に居ながら青空や夕空が見えるLEDパネル照明「misola(みそら)」を配置。misolaは、空を模した光散乱体のパネルと、自然な太陽光の差し込み感を表現するフレームを組み合わせた独自構造を採用している。朝焼けや夕焼け、日中など、時の移ろいを表現した空の色をリモコンまたはスケジュール設定で変えられる。
プレゼンテーションルームで映像を見終わった後は、ビルのエントランスなどに導入されているセキュリティゲートを通り、ソリューション群を展示した「ソリューションスペース」へと移動する。それぞれのブースでは、各課題に対応するビルソリューションの実機を陳列している。
ビルソリューションの一部を紹介すると、入退室管理や昇降機をはじめ、照明や空調も一元的に管理するビル統合ソリューション「BuilUnity(ビルユニティー)」、24時間365日エレベーターを止めずに連続点検するサービス「M’s BRIDGE(エムズブリッジ)」、モノの位置や状態を収集し、見える化するスマートビルにつながるIoTプラットフォーム「Ville-feuille(ヴィルフィーユ)」、QRコードを読み取るだけで手持ちのスマートフォンからEVの運転休止情報や地震対応状況などが分かる「エレシル」など。他にもスペース内では、警備やごみ回収のサービスロボットが複数台稼働し、実演でビル管理業務の省人化につながることをアピール。
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