小林製薬は、中国子会社の合肥小林日用品に建設した新工場の竣工式を開催した。ものづくりのスマート化により生産効率を最大化し、多様な新製品の生産に対応できる工場を目指す。
小林製薬は2024年3月15日、子会社の合肥小林日用品に建設していた新工場が完成したことを発表した。約60億〜90億円を投資して中国安徽省合肥市に建設され、2023年12月25日に竣工した。2024年4月中旬の稼働開始を予定している。
同社によれば、式典に出席した小林製薬 代表取締役社長の小林章浩氏は「われわれは2023年に過去最高売り上げを実現し、利益についても26期連続増益を達成した。中でも中国事業はグループの成長を牽引している。特に、合肥小林日用品の主力製品である『熱さまシート』『カイロ』が、売り上げ成長と利益創出を支える重要な製品となっている。新工場では最新技術を投入し、熱さまシートをはじめ多様な製品を出荷し、中国の皆様の快適な生活の実現に貢献したい」と語った。
新工場では、デジタル化や自動化を進めて生産性と品質を向上し、予防保全、環境モニタリングなどにも取り組む。さらに、材料の受け入れから生産、出荷までの一連の流れを効率化する「ものづくりのスマート化」により生産効率を最大化し、多様な新製品の生産に対応できる工場を目指す。
新工場の延床面積は5万881m2、建築面積は1万5912m2で、冷却シートやカイロ、芳香剤など、約2200万製品の生産能力を備える。中国では人件費が高騰していることから、生産工程の省人化や、新製品の導入に積極的にチャレンジできる経営環境の構築を進める。
同社は、主力製品の額冷却シート「熱さまシート」とカイロの生産能力を強化し、中国市場での売り上げ拡大を目指す。
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