いえらぶGROUPは、住まい探しで生成AIの利用状況を調査した。調査からは、生成AIを利用したい不動産会社が約6割に上る一方、使いこなしている会社は約1割にとどまっていることが明らかになった。
いえらぶGROUPは、住まい探しに生成AIを利用している実態を調査し、その結果を2023年8月に発表した。
今回の調査は、オンラインで2023年6月28日〜7月21日にかけて実施した。有効回答数はエンドユーザー1738件、不動産会社479件となっている。
調査結果によると、不動産会社の59.3%が業務で生成AIを使用したいと回答。一方で、生成AIを使用している不動産会社の割合は、「毎日使っている」(1.5%)、「時々使っている」(10.2%)の結果となだった。
生成AIを使用するにあたって不安に感じることでは、生成AIを使用していない不動産会社は、「使いこなす自信がない」が44.7%で最多。次いで、「情報の精度」(43.0%)、「お金がかかりそう」(37.1%)と続く。
生成AIを使用している不動産会社では、「情報の精度」が53.6%で最も多かった。その次に、「不安を感じることはない」(26.8%)、「個人情報の保護」(25.0%)の順となった。
なお、1年以内に住まい探しをしたエンドユーザーが、住まい探しで生成AIを使用するときの不安についても回答を得ている。生成AIを使用している不動産会社と同様に、「情報の精度」が62.5%で最多。続いて「個人情報の保護」が46.8%を占めている。
生成AIを使用するにあたり、エンドユーザーが期待する機能としては、「おすすめ物件の提案」が59.8%、「内見予約」が40.0%だった。
不動産会社が期待する機能では、「文章作成」が51.1%、「業務量の削減」が40.5%となった。
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