「超重要インフラ」の維持管理が崩壊する2030年クライシス 人材確保に向けたマイスターエンジの提言スマートメンテナンス(3/4 ページ)

» 2023年09月26日 05時29分 公開
[石原忍BUILT]

若年求職者が重視するポイントは「サステイナブルな働き方」

 Z世代の求職者が就職活動/転職活動で、就職先や職種を選ぶ際のポイントは、「サステイナブルな働き方ができるか」「安定的な待遇を得られるか」を重視する傾向が強い。その中でも「サステイナブルな働き方」で、メンテナンス技術者に対し、「イレギュラーな働き方」や「肉体的にハードな環境」について、「現従事者の実感以上に」などのネガティブイメージが強く、障壁となっている。

 一方で求職者の持つ「働き方」に対するネガティブなイメージは、従事者の実感と比べ「過剰」に感じられているため、正しい情報発信が必要としている。

技能習得がメンテ業界入職の心理的な壁に…

 ネガティブイメージの要因の1つには、設備・機械メンテナンスエンジニアの技能習得で、「就業前の知識取得や経験が必須」と求職者の3人に1人が答え、技能習得の面で難しい印象を持たれていることがある。こうした傾向は、理系学生に比べ、文系学生や技術職未経験者でより顕著で、文系学生では4割が専門知識が必要とする職種と捉えている。

 サーベイに回答した現設備・機械メンテナンス技術者の8割は理系出身者となり、文系出身者はいわばマイノリティーで、人員増のためには文系の比率を引き上げる余地がある。

 また、現従事者目線では、求職者イメージよりも技術的なハードルは低いと考えており、着実な技能習得が可能な環境整備を進めつつ、固定観念を変えていかねばならないと結論付ける。

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