千葉・成田にシーアールイーの1.7万m2物流施設がピーエス三菱の施工で着工プロジェクト

シーアールイーは、千葉県成田市で計画している延べ1.7万平方メートルの物流施設の建設で、2023年8月7日に地鎮祭を執り行い、2024年5月の完成を目指して着工した。

» 2023年08月14日 15時00分 公開
[BUILT]

 シーアールイーは、千葉県成田市で開発を進めている物流施設「ロジスクエア成田」が2024年5月の竣工を目指し、2023年8月8日に着工したと公表した。

 ロジスクエア成田は、着工前に国内大手物流企業による一棟全体での賃貸借が決定しており、テナント企業の専用センターとなる見込み。

平屋建ての構造的なメリットを生かし、大空間での庫内オペレーションを実現

 開発予定地は、東関東自動車道「成田」インターチェンジから約7.2キロ、「大栄」インターチェンジから約6.8キロ、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「下総」インターチェンジから約7.6キロに立地。成田国際空港の貨物地区の出入口からも、約6.0キロの距離に位置し、東関東自動車道や圏央道を利用した関東一円への航空貨物の配送拠点としてのニーズを満たす。

 成田国際空港では滑走路の新設や延伸も計画されており、航空貨物の取扱量の増加が見込まれ、交通利便性でも開発予定地の至近にある「大栄」ジャンクションから「松尾横芝」インターチェンジへの圏央道延伸も予定されているため、将来はより利便性が高まることが見込まれる。

「ロジスクエア成田」の完成パース 「ロジスクエア成田」の完成パース 出典:シーアールイープレスリリース

 建物は、鉄骨造平屋建て、延べ床面積1万7972.74平方メートルの規模で、設計・施工はピーエス三菱が担当する。倉庫部分の基本スペックは、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は2.5トン毎平方メートル、有効高さは5.5メートル以上、照度は平均300ルクス以上、倉庫内全面には空調を実装して庫内就業環境の向上に寄与する。

 平屋建てとすることで、多層階施設特有の上下間搬送に必要な設備と荷さばきスペースが不要になり、保管効率の向上につながる。加えて、両面バースのワンフロアオペレーションで上下間の搬送に伴う時間的なロスがなく、スピーディーな庫内オペレーションが実現する。

 また、平屋建ての構造的なメリットを生かし、柱スパンを最大限に確保して、防火区画内の独立柱の大部分を設置しない構造とし、大空間での庫内オペレーションが可能な設計となっている。

 施設のマスタープランでは、トラックバースを南北両面に配置し、北側には大型トラック29台が同時接車できる高床トラックバースを設け、南側は大型庇を設けた低床トラックバースとすることで、多種多様な入出庫オペレーションに応じる汎用性の高い施設計画としている。

 場内の安全性向上を図るため車両動線はワンウェイとし、ドライバーの負担軽減のために10台分の大型トラック待機スペースを整備し、通勤利便性向上のためにも95台分の乗用車駐車場も用意する。

 環境対策では、全館LED照明や人感センサー、節水型衛生器具を備えるなど、環境や省エネルギーに配慮し、BELS評価やCASBEE-建築(新築)の取得も見据えている。他にも、シーアールイーとエンバイオ・ホールディングスとの共同出資で2021年9月に設立したグリーン電力供給を主な事業とするエンバイオ C・エナジーを介し、屋根に太陽光パネルを設置し、発電した自然エネルギーを自家消費するプランも立てている。

「ロジスクエア成田」の計画概要

 ロジスクエア成田の計画地は、千葉県成田市吉岡の敷地面積3万1716.38平方メートル。構造規模は鉄骨造平屋建て、延べ床面積1万7972.74平方メートルとなる見通し。工期は。着工が2023年8月8日、竣工は2024年5月で、設計・施工はピーエス三菱。

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