技研製作所とダイヘンは共同で、EV用機械式駐車場での自動ワイヤレス充電の運用実証を開始した。技研製作所の小型EV専用機械式駐車場「EVエコパーク」に給電装置を設置している。
技研製作所は2023年5月17日、ダイヘンと共同で、EV(電気自動車)用機械式駐車場での自動ワイヤレス充電の運用実証を開始したと発表した。
同実証では、トヨタの小型EV「C+Pod」にダイヘンが開発したワイヤレス充電システム「D-Broad EV」の受電装置を内蔵している。D-Broad EVは、所定の位置に停めた車両を検知し、自動で急速充電を開始するものだ(実証では普通充電)。
給電装置は、技研製作所が高知本社に設けた小型EV専用機械式駐車場「EVエコパーク」に設置した。EVエコパークは直径9.5メートル、高さ15メートルの円筒型で、約80m2の占有面積に約40台を収容できる。
入庫するだけで自動的に充電を開始できる。また、入庫時に装置が所定の位置に車両を自動搬送するため、給電装置に近い位置にEVを収容して最大効率で充電できる。
運用実証では、技研製作所の社員が通勤などの際に利用し、既存の接触充電仕様との比較試験やシステム連動などを実施する。
今回の実証で用いる技術は、普通自動車や軽自動車型のEVにも応用可能だ。技研製作所は、将来的にそれらのEVにも対応したEVエコパークの展開を視野に入れる。
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