キッチン設備のオンライン販売に3Dプランニングソリューション導入:3DCG
ダッソー・システムズの3Dキッチンプランニングソリューション「HomeByMe for Kitchen Retailers」が、Cabinets.comの自社Webサイトに導入された。
ダッソー・システムズは2022年8月2日、同社の3Dキッチンプランニングソリューション「HomeByMe for Kitchen Retailers」が、Cabinets.comの自社Webサイトに導入されたと発表した。
Cabinets.comは、キッチン設備の大手オンライン販売業者だ。今回ダッソー・システムズの3DプランニングソリューションをWebサイトに導入したことで、顧客はオンラインでキッチンキャビネットのデザインを選択し、好みのキッチンを設計することが可能となった。
同ソリューションは、プランニングやデザインにおける潜在的なエラーを自動的にリアルタイムで検出できる。代替デザインを数秒で構築するほか、デザイナーと最新の製品や価格を踏まえて効率的に設計を進められるとしている。
顧客は、3Dレンダリングによる仕上がり予想図を確認しつつ、予算やニーズに合わせて扉のスタイルや色、付属品のデザイン、さまざまな特注オプションを作成、変更できる。
同ソリューションは、Cabinets.comの自社Webサイトで無償公開される予定だ。
3Dキッチンプランニングソリューション「HomeByMe for Kitchen Retailers」 出典:ダッソー・システムズプレスリリース
- 建築生産を高めるカギ、ダッソーが「施工BIM」プラットフォームを本格展開
3Dソリューションを提供するダッソー・システムズは、国内の建設業界向けに、同社のBIMプラットフォームの提案を強化する。同社がターゲットとしているのが今後普及が期待される施工段階ににおけるBIM活用だ。設計・施工を含めた建設プロセス全体を包括的に管理することができるというBIMプラットフォームを武器に、大手ゼネコンを中心に提案を強化していく方針だ。
- ダッソー2021年事業戦略「都市・インフラ領域のデジタルツインを支援」、京都・けいはんな地区の事例
ダッソー・システムズは、2021年の注力点として「3D Experience プラットフォーム」を核とした事業展開を表明。バーチャルなプラットフォームを活用し、製造業、ライフサイエンス、インフラ&シティーの3分野へ進出する方針を示した。そのなかでインフラ&シティーでは、京都のけいはんな学研都市でのデジタルツイン構築例を紹介し、NTT西日本、関西電力と関西電力送配電、シェアサイクルのスタートアップ企業オーシャンブルースマートとの実証実験を紹介した。
- 3D自動設計で土木を革新、ダッソーがCIMプラットフォームを展開
ダッソー・システムズは国内の建設業界向けにCIMソリューションの提供を開始した。大容量データの扱いやすさや、豊富な3Dの設計テンプレートと自動設計機能などを特徴としている。国交省が「i-Construction」を推進するなど、建設分野へのICT活用に向けた動きが活発化する中、CIMを活用した土木工事の効率化ニーズを取り込んでいきたい考えだ。
- 病院建設から運用まで“100日”、新型コロナに立ち向かう新ソリューションをダッソーとAdenが開発
ダッソー・システムズとAdenグループは、新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりを受け、武漢市でわずか14日の期間で病院を建設した取り組みを発展させる形で、医療施設の設計から、施工、運用までのライフサイクル全体を最適化させる新たなシステムの開発に着手する。システムが実用化すれば、病室などの3D空間設計をはじめ、建材や医療機器の製造シミュレーション、施工トレーニングなどが可能になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.