2021年下半期に問合せが多かった賃貸物件の条件・設備は家賃ダウンとネット無料：不動産市況

アットホームは、2021年7月以降に賃貸居住用物件を探している顧客を担当した全国のアットホーム加盟店726店を対象に、2021年12月17〜24日にインターネット上でアンケート調査を行い、その結果をまとめた「不動産のプロが選ぶ！“2021年下半期 問合せが多かった条件・設備”ランキング」を公表した。今回のランキングによれば、条件編では「毎月の家賃を下げたい」が、設備編では「インターネット接続料無料」が1位となった。

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　アットホームは、2021年7月以降に賃貸居住用物件を探している顧客を担当した全国のアットホーム加盟店726店を対象に、2021年12月17〜24日にインターネット上でアンケート調査を行い、その結果をまとめた「不動産のプロが選ぶ！“2021年下半期 問合せが多かった条件・設備”ランキング」を2022年2月14日に発表した。

　ランキングは、条件編と設備編の2カテゴリーで構成され、問合せが多かった条件と設備を順位付けしている。

住環境の快適さやセキュリティの高さが重視される傾向が浮き彫りに

　不動産のプロが選ぶ！2021年下半期 問合せが多かった条件・設備ランキングによれば、条件編では、「2021年7月以降、賃貸居住用物件を探している顧客の中で、多かった問合せ内容・条件を教えて欲しい」と複数回答可能のルールで対象の不動産会社に聞いたところ、「毎月の家賃を下げたい」と答えた人は全体の34.5％で1位となった。

　不動産会社からは「コロナ禍の影響で失業と賃金の低下によって、現在の家賃より低い物件への住替えを希望する問合せが多くなった」といった声が複数寄せられた。次いで、「通学先・通勤先の近くに引っ越したい」は31.7％で2位となり、「ペット可物件に引っ越したい」は31.4％で3位となった。

2021年下半期に問合せが多かった条件ランキング　出典：アットホームプレスリリース

　「通学先・通勤先の近くに引っ越したい」は、上半期の値と比較すると9.7ポイント増加し、不動産会社からは「通勤や通学の回数が増えたことで、通勤時間の短縮を希望する顧客が増加した」「電車から、自転車や自動車の通勤に切り替えた人もいた」といったコメントが届いた。

　「ペット可物件に引っ越したい」は、上半期の数値と比べると5.5ポイントアップし、多頭飼いや犬・猫以外のペット飼育に関する問合せも増えており、多種多様なペット可物件のニーズが高まっているとみられる。

　設備編では、「賃貸居住用物件を探している顧客から、問合せが多かった・人気のあった設備などを教えて欲しい」と複数回答可能のルールで対象の不動産会社に質問したところ、「インターネット接続料無料」と返答した人は全体の37.6％で1位となった。次いで、「オートロック」は29.9％で2位となり、「温水洗浄便座」は28.7％で3位。

　今回の結果では、コロナ禍でリモートワークとオンライン授業が続き、住まいで過ごす時間が増えたことで、住環境の快適さやセキュリティの高さが重視される傾向があった。さらに、不動産会社からも「在宅の時間が増えて、住環境の改善を希望する顧客が増えた」「上層階やオートロック、防犯カメラなど、防犯対策の設備を意識される人が多い」といった意見が寄せられた。

2021年下半期に問合せが多かった設備ランキング　出典：アットホームプレスリリース

＜調査の概要＞

　調査時期：2021年12月17〜24日

　調査対象：「2021年7月以降、賃貸居住用物件を探している顧客の接客を担当したことがある」と回答した全国のアットホーム加盟760店

　調査手法：インターネットによるアンケート調査