木下グループがPCR検査価格2300円のセンターを東京・浜松町で開業、1日380件に対応withコロナ

木下グループは、同社が展開する店舗来店型の「PCR検査センター」として41軒目となる「PCR検査センター 浜松町店」を東京都港区でオープンした。PCR検査センター 浜松町店は、他の店舗に比べてPCR検査件数が多い「PCR検査センター 羽田空港店」への利用者の集中を緩和することが期待されている。

» 2021年12月24日 07時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]

 木下グループは、東京都港区で店舗来店型の「PCR検査センター 浜松町店」を2021年12月17日に開業した。当日にはPCR検査センター 浜松町店で記者発表会を開いた。

 会場では、木下グループ エンタメ部 制作チーム 三谷俊介氏とコロナ検査センター 矢作理子氏が、木下グループがPCR検査センターを展開する理由とPCR検査センター 浜松町の概要について説明した。

PCR検査センター 浜松町店は年中無休で営業

木下グループ エンタメ部 制作チーム 三谷俊介氏

 木下グループの三谷氏は、「当社は、不動産や施工、スポーツ、映画製作、介護、医療といった事業を展開する会社を有し、社員が、さまざまな業界の関係者に触れ合う機会が多く、新型コロナウイルス感染症に感染するリスクが高いことを懸念していた。解決策として、社員向けにPCR検査が受けられる体制を構築した。その後、取引先からも当社のPCR検査を受けたいというニーズが高まり、法人向けにPCR検査の提供を開始したところ、ノウハウが蓄積された」と振り返った。

 続けて、「そこで、ノウハウの活用を目的に、コロナ検査センターという運営会社を設立し、一般消費者向けのPCR検査センター開設に踏み切った。さらに、当時はPCR検査の価格が1万5000円〜3万円と高価だったため、グループ企業や医療機器メーカーと連携しPCR検査を安価に受けられ、社会貢献につながることも目指した」とコメントした。

 木下グループでは、第1号店として東京都港区の「新橋」駅前に店舗来店型の「新型コロナPCR検査センター 新橋」を2020年12月4日にオープンした後、都内や福岡県、兵庫県、北海道、宮城県、山形県、秋田県、埼玉県、千葉県、岩手県、宮崎県、神奈川県、青森県、秋田県、大阪府、京都府、沖縄県、鹿児島県、愛知県でPCR検査センターを開設した。現在、浜松町店を含めて41軒のPCR検査センターを運営している。

 各店舗におけるPCR検査の手順は、まず、利用者が専用のWebサイトでマイページの作成と予約を行い、登録した任意のメールアドレスで予約完了メールを受信する。次に、予約した店舗の受付で予約完了メールを見せて、電子決済を行い、検査キットを受け取る。続いて、店内の個室ブースで検査キットにより唾液の採取を行う。

新型コロナPCR検査センターで使用している検査キット
検査キットによる唾液採取の手順

 検査結果は、最短で来店日から翌日24時までに専用Webサイト上のマイページに通知され、最長でも来店日から2日後の24時までに送信される。陰性の場合は、マイページで検査結果通知書(陰性証明書)をPDF形式でダウンロードできる。陽性の際には、陽性の疑いとマイページに通知し、病院での再検査を促す。

コロナ検査センター 矢作理子氏

 今回開業したPCR検査センター 浜松町店は、年中無休で、営業時間が10〜18時。最大検査可能数は1日当たり380件で、PCR検査の価格は2300円。浜松町店で店長を担当しているコロナ検査センターの矢作氏は、「1日当たり600〜1000件のPCR検査を行っている羽田空港店から電車でアクセスしやすい浜松町店には、羽田空港店へのPCR検査の集中を緩和する役割を期待している。また、検査キットの所要時間が3〜5分であることを踏まえて、5分間隔で3人の利用者が来店するようにし3密を防ぎ、感染対策を図っていく」と述べた。

「PCR検査センター 浜松町店」の外観
「PCR検査センター 浜松町店」の内観

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