SBテクノロジーは、製造業・建設業向けに、機械や設備などから収集したさまざまデータを基に高度なAIを利用したデータ解析を提供する「ML Connect」を開発し、2021年2月18日から提供を開始した。
SBテクノロジーは、製造業・建設業向けに、機械や設備などから収集したさまざまなデータを基に高度なAIを利用したデータ解析を提供する「ML Connect(エムエル コネクト)」を開発し、2021年2月18日から提供を始めている。
ML Connectは、AIを利用した高精度なデータ解析による時系列予測が可能。マイクロソフトが提供する自動機械学習であるAzure Machine LearningのAutomated MLを用いて、従来データサイエンティストが行っていたアルゴリズム選定とAIモデル作成を自動化できるという。1モデルを利用する場合の初期費用が40万円から、月の費用が5万円からとなっている(ともに税別)。
ML Connectは、同社のIoTプラットフォーム「IoT Core Connect」との連携により、IoTデータの収集や管理、可視化から、ML Connectへのデータ連携やML Connectによるデータ解析の結果の可視化が可能となる。同社は、今回提供す5る時系列予測モデル「MLC Forecast」に続き、2021年3月末には、異常検知モデル「MLC Anomaly Detection」の提供を予定している。
近年の建設業や製造業では、DX(デジタルトランスフォーメーション)のスタートとして、IoT技術を活用し、生産現場や保守現場におけるデータの収集および可視化を行う概念実証、PoCの実施が数多く行われてきた。現在は、PoC環境から本格導入への移行が進んでいる。さらにIoTやAIの導入拡大に伴って、「誰もがAIを使える」ようにする「AIの民主化」という概念が広がっている。さまざまなAI技術のフレームワークが登場し、PoCレベルでの取り組みが容易になる一方で、実用化にはコストがかり、導入が進まないという課題があった。同社はML Connectでその課題解消を促せるとし、IoTデータ活用によるDXの推進が支援できるとしている。
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