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» 2020年01月28日 06時00分 公開

BAS:BEMSを統合させた災害対応ビルシステム、非常時に各設備の運転可能観を予測

大成建設は、災害時に建物内の水や発電機の燃料などの備蓄インフラを見える化し、設備を自動制御するBASを開発した。

[BUILT]

 大成建設は、東光高岳と共同で、大規模災害発生時に建物内のライフライン機能を見える化し、BCPの実行に求められるインフラ設備の機能維持時間に合わせて、空調や照明などの設備機器を自動的にコントロールする災害時統合型ビル管理システム「T-BC Controller」を開発した。

機能維持時間に合わせ、設備機器を自動制御

 災害時の活動拠点となる公共施設や病院、生産活動の継続を目的とする企業では、近年多発する災害の増加をに伴いBCPの重要性が高まっているが、実際に災害が発生した場合は、インフラ設備が供給を停止するなどの予期せぬ事態で、BCPを実行することが困難な状況となってしまう懸念がある。

 新開発したT-BC Controllerは、設備機器を管理するBAS(ビルオートメーションシステム)と、エネルギー使用量を管理するBEMSを連動させた災害時統合型ビル管理システム。大規模災害発生時にライフラインが供給を停止した際には、備蓄燃料や給水設備の残存量を基に、各設備の運転可能時間を自動で予測する。

災害時統合型ビル管理システム「T-BC Controller」の予測画面 出典:大成建設

 予測した稼働時間が、BCPを実行する上で必要な機能維持時間より短い場合は、あらかじめ設定した優先順位の低い諸室の電源や設備を自動停止させ、災害対策本部などの優先順位の高い諸室に供給。これにより施設の機能が維持できる時間が延び、この間に各種インフラの状況を把握して、災害時の活動方針を決めるBCPの実行を支援することにつながる。

 主な機能の一つBCPモードでは、停電、ガス供給遮断、断水などを感知すると、通常の待機状態から自動で起動し、水や発電機燃料などの備蓄インフラが供給可能な時間を表示する。

 また、自動コントロールでは、あらかじめ策定した機能維持時間となるように、各種インフラ設備に掛かるエネルギー負荷量を設定しておくと、その値に応じてエネルギー使用量を制御する機能を備えている。

「T-BC Controller」構成図 出典:大成建設

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