一方でコントローラーは、「卓上リモコン」、実機の操縦席をカスタマイズしてバンに積める「コックピット型」、ゲームセンターの大型筐体にも似た建機の振動を伝える「バイラテラル型」、さらにVR酔いのため長時間の作業向きでは無かったものの「HMD(ヘッドマウントディスプレイ)」も用意している。
OSに関しては、KanaRoboの腹部にWindows PCが備え付けられ、その中に専用OS「V-Sido(ブシドー)」がインストールされている。V-Sidoは、ロボットの動作をリアルタイムに生成するための制御ソフトウェアで、シミュレーターとロボットをリアルタイムで同期させる。
主な機能では、ジョイスティックを利用したロボットの基本操縦、無線LANを通じた遠隔通信、ロボット本体に装着したジャイロセンサーによる建機の姿勢把握、操縦者の頭部に装着したジャイロセンサーでカメラのトラッキング、HMDを利用した2眼カメラ映像の3D表示が実装されている。
今後の開発方針について清水氏は、「現行機では、ロボットのWindowsOSにコンマ6〜7秒の遅延が生じている。このズレを解消して操作の精度を上げ、生産効率を向上させるとともに、通信距離も延伸していきたい」と展望を語った。
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