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» 2019年09月11日 06時00分 公開

BIM:最新版「ARCHICAD 23」リリース、複雑な形状の柱と梁を自在にモデリング (1/2)

BIMソフトウェア「ARCHICAD」の新バージョンが、2019年10月16日にリリースされる。最新版では、新機能の「開口ツール」が搭載され、設備用の開口モデリングが部材やフロアを越えて作成できるようになり、意匠・構造・設備の各分野をIFC形式で横断して整合性が図れるようになる。

[石原忍,BUILT]

 BIMソフトウェアベンダーのグラフィソフトジャパンは、「ARCHICAD 23」を2019年10月16日に発売する。

新しい開口ツールで意匠・構造・設備の各分野をつなぐ

 ARCHICAD 23では、構造体をより迅速かつ高い詳細度で作成する機能が強化された。とくに柱と梁(はり)のツールでは、鉄筋コンクリート、鉄骨、木造など、どのような構造であっても、以前のバージョンの様にプログラミングすることなく、柱や梁をパーツに分けて容易にリサイズでき、断面の変更、ハンチ、湾曲、アーチ状などがのモデリングが可能になった。

梁のH形鋼の設定 提供:グラフィソフトジャパン
柱の接続部分の設定 提供:グラフィソフトジャパン

 さらに、図面化の機能も強化され、平面図での梁表面の塗りつぶし、ブレースの点線表示、傾斜する部材のシンボルや投影表示など、構造体を図面化する際のさまざまな表現の改善により、従来よりも完成度の高い図面がBIMモデルから作成される。

図面化の機能強化 提供:グラフィソフトジャパン

 最新版で新しく搭載された「開口ツール」は、意匠的な開口やニッチ、設備のためのボイドやスリーブ、エレベーターシャフトや人通口などの躯体開口に特化。これらの開口は、意匠・構造・設備の各分野で整合性を取ることが設計から施工までにおいて重要度が高いが、数と変更が多いため、モデリングするのに非常に面倒だった。

 旧バージョンでは、部材ごとに開口を設定する機能があったが、新しい開口ツールにより、複数の部材や階数をまとめて開口を貫通させることが可能になった。設備だけでなく、フロアをまたいで複数の壁を大きく貫通させるなど、デザイン的な使い方も使用例として示されている。

 また、意匠・設備・構造の分野間コーディネーションでは、貫通するサイズや場所などをBIMモデル化して、中間フォーマットのIFC形式にすることで、設備ソフトとも連携でき、設計から施工までの不整合が防げる。

開口ツールによる設定 提供:グラフィソフトジャパン
BIMモデル化された開口 提供:グラフィソフトジャパン
開口ツールの特徴 提供:グラフィソフトジャパン

 ARCHICAD 23では、材質などのビルディングマテリアルに分類とプロパティを割り当てることで、コンクリートや石こうボード、床材などの建材ごとに特性を管理。最適化された材質カタログにより、より美しいレンダリングが簡単に実現する。

ビルディングマテリアル 提供:グラフィソフトジャパン
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