3社共創リノベで複合施設「TENNOZ Rim」を開設、IoTセンサーやバイオフィリックデザインを導入プロジェクト(1/2 ページ)

パナソニック、三菱地所レジデンス、寺田倉庫の3社は2019年6月19日、東京都品川区に、複合施設「TENNOZ Rim」を開設した。IoTセンサーによるデータ収集やバイオフィリックデザインといった先進的な取り組みを活用し、運営していく。

» 2019年07月02日 08時00分 公開
[遠藤和宏BUILT]

 天王洲運河エリアの活性化を目指し、パナソニック、三菱地所レジデンス、寺田倉庫の3社は2019年6月19日、東京都品川区に、複合施設「TENNOZ Rim」をオープンした。

Iotセンサーでファシリティマネジメントの継続的な進化

 TENNOZ Rimは、老朽化したパナソニック東品川ビル2号館を改修した建物。「共創リノベーション」というコンセプトに基づき、パナソニック、三菱地所レジデンス、寺田倉庫の3社が、それぞれの強みを生かし、企画や設計・施工を行い、運営もしている。

共創リノベーションのコンセプトイメージ 出典:パナソニック、三菱地所レジデンス、寺田倉庫

 施設の規模は、地上2階、延床面積1343.71平方メートル。所在地は東京都品川区東品川1丁目3番15号。

TENNOZ Rim外観 出典:パナソニック

 2Fの天井には、IoTセンサーが54カ所に設置されており、オフィス内のデジタルデータを収集・分析して、可視化する。集められた情報を基に、利用者の好みに合わせ、空間設備の自動制御や室内のレイアウトの検証、コミュニケーションの活性化を図るとともに、継続的なファシリティマネジメントに役立てる。

 現在は、利用者の位置情報・利用状況を管理する屋内位置情報システム(LPS)と、開発途中の3D空間の温度分布を独自アルゴリズムで算出するセンサー「Grid-EYE」が取り付けられている。

屋内位置情報システム(LPS) 出典:パナソニック
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