ヒューマンタッチ総研は、最新の人材市場に関する公的データをまとめた「ヒューマンタッチ総研〜Monthly Report 2018年10月」を発表した。
人材紹介事業を行うヒューマンタッチが運営するヒューマンタッチ総研は2018年10月25日、最新の人材市場に関する公的データを月次でまとめた「ヒューマンタッチ総研〜Monthly Report 2018年10月」を発表した。
レポートによると、今回のトピックスでは建設業における女性の就業率を分析。就業人口全体の動向として、総務省統計局が9月28日に発表した2018年8月分の「労働力調査」では、生産年齢(15〜64歳)における女性の就業率は70.0%(前月比0.1ポイント上昇)となり、現在と比較可能な1968年以降で初めて7割に達した。
生産年齢における女性の就業率の推移を見ると、1990年の55.8%から上昇傾向が続き、2017年には67.4%。中長期的に女性の活用が進んでいることがうかがえる。
今後、本格的な人口減少社会を迎え、構造的な人手不足に直面することを考慮すると、女性社員の活用は多くの企業にとって大きな経営課題となることが想定される。
建設技術者における男女別の就業者数と女性比率の推移について、国勢調査の結果から分析すると、女性の建設技術者は、2005年の1万3288人から2010年には1万4124人、2015年には1万7148人となり、10年間で3860人が増加している計算になる。
女性比率についても、2005年の4.4%から2010年には5.8%、2015年には6.4%へと、10年間で2ポイント上昇している。
建設技術者における女性の入職は着実に進んできており、人手不足が一段と深刻になっている建設業各社においては、女性技術者の採用と育成をさらに推進する方向性にあることが考えられる。
10月分のマンスリーリポートでは、建設業の就業者数は517万人(前年同月比102.2%)となり、8カ月連続で前年同月を上回った。
ハローワークにおける新規求人数は6万7686人(同104.7%)と、25カ月連続で前年同月を上回り、建設業界における人材需要は活発な状況が続いている。
建設技術職の雇用動向では、建築・土木・測量技術者(常用・除くパート)の有効求人倍率は前年同月比0.64ポイント上昇して6.32倍となった。39カ月連続で前年同月を上回っており、厳しい人手不足の状況は長期化している。
建設技能工の雇用動向では、建設・採掘の職業(常用・除くパート)の有効求人倍率は、前年同月比0.92ポイント上昇の5.14倍となった。40カ月連続で前年同月を上回っており、建設技能工についても厳しい人手不足の状況が長期化している。
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