エプソンのスマートグラス「MOBERIO」が有線接続に対応、ドローン操作用2機種を新発売

エプソンは、一般ユーザーにも人気の高いメガネ型スマートグラス「MOBERIO」の新製品として、有線接続に対応した業務用モデル2機種を10月から順次発売する。主な用途のドローン操作では、1人で機体を操作しながら、撮影した映像もリアルタイムで確認できる。

» 2018年09月26日 12時00分 公開
「BT-30E」 出典:エプソン

 エプソンは2018年9月20日、スマートグラス「MOBERIO(モベリオ)」のラインアップ拡充を発表。HDMIやUSB Type-Cの有線接続に対応した「BT-35E」「BT-30E」の2製品を10月17日から順次発売する。価格はオープン。直販サイトでの販売を予定しており、価格は7万9980円、5万9980円(税別)。

 新製品は、ドローン操作や検査・測定機器などのモニター利用に適した業務用モデルになる。その映像の美しさから一般ユーザーにも人気の高い「BT-350」「BT-300」と同様に、ヘッドセット部にはシリコンOLED(有機EL)ディスプレイを採用。シースルータイプにより、現実の景色に重ねて高輝度・高コントラストの映像を違和感なく見ることができる。映像は遠くを見るほど大きくなり、2.5m(メートル)先は40型、20m先は320型相当の仮想大画面が広がる。解像度は1280×720ドットで、3Dや360度映像にも対応する。

 BT-35E・BT-30Eには、専用コントローラーに代わり、HDMIとUSB Type-Cの入力端子を搭載したインタフェースボックスを採用。これにより、既存システムと有線接続するだけで機器の映像情報を遅延なく表示可能とし、新たなシステムや専用アプリの開発が不要になる他、操作も普段使い慣れている機器で行える。

「BT-35E」 出典:エプソン

 BT-35Eは、装着する頭のサイズに幅広く対応できる可動式のテンプル構造を採用している。生活防水規格のIPX2に準拠し、屋外利用も可能だ。2年間の無償修理サービスも付帯する。

 BT-30Eはスリムなデザインが特徴で、ヘッドセット部の重さは69g(グラム)の軽量化を達成している(シェード・ケーブル含まず)。

 主な用途の1つであるドローン(UAV)操作では、両眼シースルーによってドローンを操縦しながらリアルタイムで映像を確認できる。ドローンを使った撮影・測量では、機体と映像モニターの両方をチェックする必要があり、1人で作業した場合には映像を確認する際に機体から視線を外すことになる。モベリオを装着すれば、航空法の“目視外飛行”に該当せず、法に準拠しつつ1人でドローン操作と映像確認がスムーズに行える。その映像が、明るい屋外でも大画面で鮮明であることも大きな利点だ。

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