横浜市は、企業誘致を目的とした「企業立地促進条例」に基づき、リゾートトラストとアマノの事業計画を認定した。このうちリゾートトラストのプロジェクトでは、ハワイの高級リゾートホテル「カハラ」ブランドが国内で初めて2020年に開業する。
横浜市は2018年8月22日、「企業立地促進条例(横浜市企業立地等促進特定地域における支援措置に関する条例)」に基づき、同年8月21日付で新たに2件の事業計画を認定したことを公表した。これで市の認定件数は132件となった。
今回認定された事業計画は、リゾートトラストがみなとみらい21中央地区20街区で、2020年夏の開業を目指し建設を進めている完全会員制リゾートホテル「横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」と、一般向けラグジュアリーホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」が一体となったプロジェクト。
会員制ホテルは、同社の会員「ベイコート倶楽部」を対象とした4施設目の宿泊施設となる。客室数は138室で、客室面積は約50〜135m2(平方メートル)。全室がビューバスとなっており、「ロイヤルスイート」「ラグジュアリースイート」「ベイスイート」の3タイプで構成。
一般向けのラグジュアリーホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」は、2014年に同社が取得したハワイ州オアフ島の名門ホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」の名を国内で初めて冠した高級ホテル。海外に比べると、国内ではまだそれほど開業されていない“ファイブスター”クラスのラグジュアリーホテルとなる見通し。客室数は146室で、客室面積は約50〜120m2(平方メートル)。
ホテル外観は、周辺のみなとみらい地区の眺望景観と調和しつつ、「ミナトヨコハマ」の新たな風景を創出する意匠を採用。ホテル全体で、波が寄せては返す「汀(みぎわ)」をイメージし、一面のガラスウォールで降り注ぐ太陽と幻想的な夜景を演出する。
構造・規模は、S造、一部SRC・RC造で、地下1階・地上14階建て、延べ床面積は4万8114m2。敷地面積は9486m2。設計・監理は観光企画設計社、会員向けホテルの内装設計はデザインオフィス「HIRSCH BEDNER ASSOCIATES(ハーシュ・ベドナー・アソシエイツ)」が手掛ける。施工者は鹿島建設。投下資本額は278億8100万円で、支援額は39億6300万円。
もう一つの事業計画は、介護浴槽・医療機器メーカーのアマノが新横浜都心地域で計画している東京営業所の移転新設。
この計画は、関東圏の営業拠点を再構築することに伴うもので、現在、神奈川県川崎市多摩区にある東京営業所の移転新設とともに、南関東支店として昇格させ、神奈川県内の市場シェアを高めることを目的に行う。
新施設は、事務所、倉庫、ショールームを備え、介護スタッフが実際に入浴できる入浴体験型ショールームと、メンテナンス部品を常備する倉庫を併設し、営業力とメンテナンス力の強化を図る。
南関東支店の構造・規模は、S造地上2階建て、延べ床面積は約467m2。投下資本額は1億2700万円で、支援額は300万円。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.