0.1ミリのひびを捉えるインフラ点検ロボット、大和ハウスが販売開始情報化施工

大和ハウス工業はインフラ点検に活用できる狭小空間点検ロボットを開発。0.1mmまでのクラック(ひび割れ)を確認できる遠隔操作型のロボットで、点検業務の効率化に生かせるという。

» 2018年03月09日 06時00分 公開
[BUILT]

 大和ハウス工業はインフラ点検に活用できる狭小空間点検ロボット「moogle evo(モーグル エヴォ)」を開発し、2018年3月6日から販売を開始した。0.1mmまでのクラック(ひび割れ)を確認できる遠隔操作型のロボットで、販売価格は税別260万円から。

インフラ点検ロボット「moogle evo」 出典:大和ハウス工業

 同社は2012年10月に戸建住宅の床下空間や溝などの点検向けとして、狭小空間点検ロボット「moogle」を販売。住宅メーカー、工務店、リフォーム会社などに累計約300台を供給してきた実績がある。

 今回開発したmoogle evoはさらにカメラの解像度などを高めるなど、インフラ点検にも対応できるよう改良を加えたモデルだ。外形寸法は250×495×280mm、重量は12kgで、最大15cmまでの段差を乗り越えられる。

 距離センサー、LED照明、点検用カメラなどを搭載しており、無線中継器を利用することで最大200m離れた場所からでも操作が行える。連続駆動時間は最大で2.8時間だ。

 点検用カメラでは最大0.1mmまでのクラックを判別でき、クラック幅に応じて自動で色分け表示する機能も搭載した。水漏れ確認を促せるよう、点検箇所の温度・湿度センサーも備える。この他、有線LANによる操作や、LAN接続可能な機器を搭載することで機能の拡張も可能という。

「moogle evo」に搭載している機能と概要 出典:大和ハウス工業

 販売価格は260万円(1年保証、買い取り)からで、リースの場合の参考価格は月額4.8〜5万円前後としている。販売地域は全国で、大和ハウス工業ではゼネコン、インフラ点検事業者、住宅メーカー、リフォーム業者、不動産会社などに向け、年間100台の販売を目指す方針としている。

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