ドローン測量の画像処理を1つで担う、テラドローンが低価格ソフトウェア情報化施工

テラドローンは、新開発となるドローン専用画像処理ソフトウェアの販売を開始した。自動運航や画像処理、3次元画像解析など、従来は複数のソフトウェアで処理していた作業をまとめて行えるのが特徴だ。

» 2017年08月29日 06時30分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]

 ​テラドローンは新開発のドローン専用の画像処理ソフトウェア「Terra Mapper」の販売を開始した。ドローンの自動航行に加え、画像処理、3次元画像解析にまで対応できるのが特徴で、建設分野などで導入が広がりつつあるドローンによる測量作業の効率化に貢献する。

 一般にドローンを利用した測量では、2次元の空撮写真の3次元化や、データ解析にそれぞれ専門のソフトウェアを用意する必要があった。この場合、ソフトウェア間でのデータ連携に手間が掛かる他、一定の投資も必要になる。

 Terra Mapperはこうしたドローン測量に必要な画像処理のプロセスを、1つで全て完結できるという。対空標識の自動認識、点群処理機能の他、土量計算・比較や断面線計算、等高線作成などの機能を備える。

「Terra Mapper」によるデータ処理のイメージ(クリックで拡大) 出典:テラドローン

 提供方法はクラウド版とデスクトップ版の2種類を用意する。クラウド版では、データ処理やデータ管理を全てWebアプリ上で行う仕組みだ。インターネット環境さえあれば、PC、スマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスからデータにアクセスすることができる。複数人でのデータ共有も可能だ。

 例えばクラウド版の場合、土地造成時の日々の土量変化量を把握する施工管理用ツールとしても利用できる。解析データを簡単に入手できるため、現場での会議用資料として活用しやすく、ヒトやモノの配置状況、現場の進捗(ちょく)状況も簡単に確認できるとしている。

土地造成での活用イメージ(クリックで拡大) 出典:テラドローン

 デスクトップ版は、ノートPCでドローンの飛行管理から、データ処理と解析、アウトプットと共有までを一貫して処理できる。クラウド版よりも高い負荷がかかる解析機能に向く。なお、デスクトップ版のTerra Mapperの場合、他社製品と比較してソフトウェアの導入に掛かる費用を5分の1程度に抑えられるとしている。

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